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救急車が来て、宗は運ばれていった。
その後をタクシーで私達が続く。乗る寸前に友也が、
「宗は大丈夫なんですか!?」
と救急隊員に尋ねたけれど、返事はなかった。
とにかく至急、という雰囲気で、行き先だけは教えてくれたけれど、家族に連絡が最優先という感じだった。
そりゃそうだ。私たちは友人でしかないんだから。わかっていててもキン、と凄く心が冷たくなった。
海から離れて行くタクシーの景色を見る余裕もないまま、病院に近づいて行く。
友也がスマホで何か打っている。スマホの画面の上には「宗のお母さん」と書いてある。
付き合いの長い宗と友也は家族ぐるみの付き合いらしかった。
「宗、今先に病院着いたって」
「本当? 大丈夫なの?」
友也の言葉に、唯が不安そうに尋ねた。
救急車が来て、宗は運ばれていった。
その後をタクシーで私達が続く。乗る寸前に友也が、
「宗は大丈夫なんですか!?」
と救急隊員に尋ねたけれど、返事はなかった。
とにかく至急、という雰囲気で、行き先だけは教えてくれたけれど、家族に連絡が最優先という感じだった。
そりゃそうだ。私たちは友人でしかないんだから。わかっていててもキン、と凄く心が冷たくなった。
海から離れて行くタクシーの景色を見る余裕もないまま、病院に近づいて行く。
友也がスマホで何か打っている。スマホの画面の上には「宗のお母さん」と書いてある。
付き合いの長い宗と友也は家族ぐるみの付き合いらしかった。
「宗、今先に病院着いたって」
「本当? 大丈夫なの?」
友也の言葉に、唯が不安そうに尋ねた。