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海辺での宗は今まさに入水しそうな雰囲気だった。
すぐに友也に念を送る。私は気配を消してそうに歩み寄る。
「咲香。なんで来た」
バレた。
「なんで嘘ついたんだよ、黙ってたんだよ。……なんで追いかけてきたんだよ」
海の方を向いたまま、宗は淡々と言った。
『ごめん』
無理やり押し出すように私は返事をした。罪悪感で気持ち悪い。
「事情も大体聞いたよ。お前が生き返るための道具だったのか、俺は」
『ちが、そりゃ宗を成仏させたら私は生き返れるけど!』
「やっぱりそうなのか。昔からたまにそう言うのがあるって友也が言っていたけど、お前、最低だな」
『……っ』
悔しいけど図星すぎて私は何も言えない。
海辺での宗は今まさに入水しそうな雰囲気だった。
すぐに友也に念を送る。私は気配を消してそうに歩み寄る。
「咲香。なんで来た」
バレた。
「なんで嘘ついたんだよ、黙ってたんだよ。……なんで追いかけてきたんだよ」
海の方を向いたまま、宗は淡々と言った。
『ごめん』
無理やり押し出すように私は返事をした。罪悪感で気持ち悪い。
「事情も大体聞いたよ。お前が生き返るための道具だったのか、俺は」
『ちが、そりゃ宗を成仏させたら私は生き返れるけど!』
「やっぱりそうなのか。昔からたまにそう言うのがあるって友也が言っていたけど、お前、最低だな」
『……っ』
悔しいけど図星すぎて私は何も言えない。