「何か見たいものある? 咲香ちゃん。前から好きだったアーティスト、まだ元気に活躍してるよ? 新曲の素敵なPVでも流そうか? それとも公式ブログでも見る?」
『唯、それより先に家に帰りなよ。もう夜になっちゃうし、女の子ひとリは危ないよ? 私は飛べるし、いつでも帰れるし、大丈夫だから』
宗の家が鍵が閉まっていても、実家なら多分空いてるし。
「ダメだよ。そしたら咲香ちゃんとふたりとの連絡手段がなくなるじゃん。あたし、友達の家に泊まるって嘘ついたから大丈夫だよ」
唯はハッキリと言い切った。ええええ!? そりゃもう七時半ぐらいだけど……。
『もう!? 気が早いよっ!!』
「なんかあたし、今回は嫌な予感がするからさ。遅いと家族も寝ちゃうし心配かけるし、早めにって思ったの」
今までにないクールな声で唯が言い切った。私は思わず寒気がした。
『え……』
「あたしには頭脳も霊感はないけど、いわゆる女の勘的な?」
唯はそう言ってバナナミルクのペットボトルの蓋を開けた。
そしてゴクゴクと勢いよく飲んでいく。プハッと声を上げて、唯はベンチに深くもたれかかる。
『唯、それより先に家に帰りなよ。もう夜になっちゃうし、女の子ひとリは危ないよ? 私は飛べるし、いつでも帰れるし、大丈夫だから』
宗の家が鍵が閉まっていても、実家なら多分空いてるし。
「ダメだよ。そしたら咲香ちゃんとふたりとの連絡手段がなくなるじゃん。あたし、友達の家に泊まるって嘘ついたから大丈夫だよ」
唯はハッキリと言い切った。ええええ!? そりゃもう七時半ぐらいだけど……。
『もう!? 気が早いよっ!!』
「なんかあたし、今回は嫌な予感がするからさ。遅いと家族も寝ちゃうし心配かけるし、早めにって思ったの」
今までにないクールな声で唯が言い切った。私は思わず寒気がした。
『え……』
「あたしには頭脳も霊感はないけど、いわゆる女の勘的な?」
唯はそう言ってバナナミルクのペットボトルの蓋を開けた。
そしてゴクゴクと勢いよく飲んでいく。プハッと声を上げて、唯はベンチに深くもたれかかる。