「とりあえず宗の方に送ったメッセージはやっぱ未読だし」

 唯が頭を抱えて言った。

『だよね……』
「柴沢の方も、既読にはなるけど返事はないや。心配だねー」

 はあ、私どうしたらいいんだろう。困ったなあ。絶望する私達。
 ふたりともせめて無事にいて欲しいな。怪我とかしてないといいな。不安だなぁ。

「あ、話し合いしてるって柴沢からメッセージ来たよ」
『よかった。一緒にいるんだね。何話してるんだろう? ケンカになってないといいけど』
「さあ? とりあえず待ってよー、一緒に楽しい動画でも見ない?」

 流行りの動画アプリを唯は急いで起動して、作り笑顔丸出しの表情で私に見せてきた。

『そんな気分じゃないけど……』

 でも、確かに気分転換は大事かもしれない。気がかなり動揺しているし。可愛い動物動画とか、アリかもしれない。

「あ、朝死んだAのニュース動画だ。なんかネットで賛否両論、自殺説流れてる……」

 また泣いている女の子達の姿が流れている。今まで活躍した作品や曲の映像も流れている。

「やめよやめよ。なんか別のオシャレなニュースでも見よう」

 唯はそう言って動画を消した。ふたり気まずく無言になる。

 それを誤魔化すように、真顔で唯はイチゴミルクを飲み干した。即座に自販機で二本目まで買ってる。今度はバナナミルク。
 空を見上げて、曇ってないのを確かめてホッとする。でも、もう暗い。