友也を見てみると、あまり興味なさそうにスパゲティを見つめていた。
 だいぶ減ってきているけど、このペースだと絶対伸びるよ。

「なあ、村崎」
『マスターいるけど』
「いい。霊感少年として有名な俺なら何もないだろ」

 まあ。地元に近いし知ってるかもだけど、いいのかなぁ。

『じゃあ、話すけどなんで皆モタモタしてるの?』
「解散したくないんだろ、お前が消えると思ってるから」
『あー、なるほど』
「四人でいたいんだよ。察しろ」
『大体察してたけどさー。嬉しいような複雑なような』
「それよりさ。お前わかってんのか?」
『え? 何が?』
「あと二日しかないんだぞ」

 私は無言になる。当然わかってた。わかっていたけど。

「もっとうまくやれよ。ってのも無理だとは思うけどよ。あいつの時間は限られてるんだぞ」
『わかってるけど』
「お前の自己満足に付き合ってやったけど、正直そろそろどうかとおもう。言えよ。宗に」
『…………』
「わかったよ。そんなに言いたくないならオレから言うよ! 言ってやるよ!! 宗はあと二日の命だってな!!」

 叫びながら友也は立ち上がる。やば。私はビクリと肩を振るわせる。

『友也!! やめて、そんなの』