第一。
 余命一週間の時点でもう助けようにも、多分手遅れだろう。
 簡単に運命を変えれるのなら、神様は私をまず宗にであわせないはずだ。

 それならば。どうすればいいのだろう?
 ねぇ? 神様。私に何が出来るの?
 宗と一緒に生きるために、……一体何が出来るの??
 苦しいよ。考えるだけで苦しい。
 事実を吐き出して楽になりたい。でも。それは、ダメだ。この幸せな時間を壊す事になるのだから。私にはできない。

 普段余計なことは堂々と出来るくせに、肝心の時はチキンなのだ。はあ。本当何度も思うけど、私って最低だなぁ。
 もし、再開してすぐに事実を言えれば。宗はもっと後悔のない人生を歩めたかもしれないのに。
 本当嫌気がさす。こんな自分。大嫌いだ。自己愛がすぎる。

「とりあえず、花買いに行こうぜ。近くに花屋さんがあるから。ひまわりでいいよな? 咲香」
『うん、ひまわり大好き』

 こんな風に宗にも皆にも、私のためにばかり人生の時間を削らせて。本当にクズだよ。私は。