胃が痛い、キリキリする。本当に吐きそう。

 解決策もない、逃げ場のない気持ちがしんどい。
 泣いたって、宗を起こすだけで無駄だ。迷惑だ。最悪だ。
 宗は疲れてるんだから、ゆっくり休んで貰わないと。

 なんで。なんで。
 あんなにも望んだ宗との再会なのに。
 二年間頑張って、ようやくデッカいデッカい夢が叶うはずなのに。
 あああああああ。
 もう、嫌だ。神様の意地悪。バカ。

「……寝よ」

 私はもう一度そっと宗の隣に横になり、宗を見ないように壁を見て強引に二度寝した。
 朝まで夢は何も見なかった。
 見なくて、よかった。