そう思っていると宗はコンビニでもも味の安い飲むゼリーを買った。
 他には何も買わない。え、これでいいの? と思ってるうちにコンビニからでた宗はギュッと吸い込んで飲んだ。

『宗、ご飯それでいいの? 足りる?』

 確か宗って別に少食ではなかったはずなんだけど……そりゃ大食いでもないはずだけどさ。夏バテもしてなかったはずだし。
 すると。

「俺、今色々と胸いっぱいだから、これでいい」

 宗はモジモジと照れたように苦笑いした。な、なるほど?

「やっぱ、咲香と入れるだけで最高だ。何も一緒に食べれなくてツラいけど、本当はこうやって一緒にいれるわけもなかったんだからな」
『宗』

 確かにそうだね。普通の人は死んでから、好きな人や大事な人に会って話すことは不可能だ。
 それが叶うだけで、私はめちゃくちゃ優遇されている。あり得ないぐらいに。

「これが俺と咲香の最後のチャンス。そりゃ理想通りはできないだろうけど、大切にしなきゃな。神様に感謝だな。咲香。本当神様様様。超ありがとうだぜ」

 神様かぁ。

『うん……そうだね』