「純、俺は絶対にお前の事は忘れない……
みんなが何て言おうと、俺は純の事をひきずって生きてやる。
純は死んでしまってこの世にはもういないのかもしれないけど、俺は死ぬまで純と一緒にこの世を生きてやるからな。
純、だからさ、俺の事をいつまでも見守ってて……
純、大好きだ…… 俺の大切な親友…… 純… ほんと… ごめん……
こんな… おれを… ゆるして……」
直人はずっと後悔していた。純からたくさんの言葉をもらったのに、自分からは何一つ純に残せなかった。
本当は今回の旅行で純に謝るつもりだった。
「六年前はごめんな……
でも、俺は純にずっと会いたかったんだ。だから、これからもよろしくな…」と。
元気でこの場所で暮らしている純に笑顔でそう言うつもりだった。でも、それはもう叶わない。だから、直人はここにいる全ての神様に祈った。
“僕のこの言葉を純に届けてください。
僕と純をこの苦しみから救ってください。
純に、ありがとうって伝えてください…”