はるか昔、地球上に1つの大陸が浮かんでいた。その大陸は水の国、火の国、風の国、の3つの国で成っていた。3国は互いに足りないものを補い合い、助け合って、平和に過ごしてきた。また、それを当たり前と皆が思っていた。特に豊かに発展し、3国のリーダーとされたのは水の国だった。生きていく上で必要不可欠な水、その資源が豊富に採れることは水の国の大きな利点であり、2国は羨ましがった。だが、水の国の王は、心が優しかったため、2国に十分な水を分け与え、柔軟に対応した。そのため、この3国は争うことなく平和に過ごすことができたと言われる。
これは、そんな水の国の王の娘のお話である。