透明感100%の君が消えてしまわないように。

青春・恋愛

蜃気羊/著
透明感100%の君が消えてしまわないように。
作品番号
1702637
最終更新
2023/07/22
総文字数
19,740
ページ数
1ページ
ステータス
完結
いいね数
5
ランクイン履歴

総合15位(2023/07/29)

青春・恋愛4位(2023/07/29)

ランクイン履歴

総合15位(2023/07/29)

青春・恋愛4位(2023/07/29)

Twitterで公開しているエモい詩をまとめた詩集、第三弾です。


新作書き下ろしの詩25作、Twitterで公開した詩103作、
あわせて128作の詩が収録されています。


つらいときにかけてほしい優しい言葉や、
失恋の気持ち、
夏色が強い、君の様子、
淡い青春の一瞬、
恋のはじまりと終わり、
悩みや絶望のふちの一瞬、
ただ、君がかわいい一瞬を切り取った作品です。

Twitterではほぼ、毎日、エモめな詩を公開しています。
リンクはプロフィール欄にあります。
ぜひ、そちらもご覧ください!


1、1、すべての一瞬を溶かす恋。(新作25作)

2、夏が始まったばかりだから、君と甘え続けたい。

3、見たくない余韻はプリズムに反射する。

(2、3章合わせて 既存作128作)



☆夏は別れの季節じゃない。


突然、君に別れを告げられて、
1週間が経った。

君と真夏日にカラフルな水風船を投げ合い、
はしゃぐつもりだった夏休みは、
ベッドの上で気持ちはモノクロだった。

つまらない喧嘩なんか、
寂しくなるだけだから、
しなければよかった。

だから、もう無理かもしれないけど、
君に『ごめんね』とメッセージを送ると、
すぐに既読がついた。



☆傷を塞ぐ絆創膏は次の恋しかない。


終わった恋はりんごの皮を剥くのを失敗し、
人差し指を縦に赤く滲ませたように、
今までのことを自己否定していて痛い。

ただ、胸の中に君の甘さがまだ残っていて、
思い出が無駄に涙に変換される。



☆この夏の無力感は、きっと忘れない。


消える雲みたいに自分が無力に思えたから、
オレンジの空に右腕を伸ばした。

夢の欠片すら感じない夏の夕日が、
優しくて、すごく寂しく思えるのは、
今の自分がそれだけ弱っている証拠だから、
これ以上、自分を責めることをやめることにした。



※表紙イラスト/ノーコピーライトガール様(https://fromtheasia.com/illustration/nocopyrightgirl)

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