山奥の社か…。

かなり昔の話だし、その社自体が今も同じ場所にあるのかさえわからない状況。

けど、手がかりはそのくらいなしかないのもまた事実だった。

…まだあるかわからないけど明日、時間があったら行ってみよう。

何か菖蒲さんに繋がる情報が見つかるかもしれない。菫おばさんにも社のこと聞いて見なくちゃ。

「ふわぁ…今日はいっぱい動いて疲れたな」

桜子おばあちゃんの遺品整理やら蔵の掃除など、身体を動かした分私もかなり疲れていて。

とりあえず…今日はもう寝よう、明日も早いし…。

そう考え、私は寝る準備をするため、客間に布団を敷く。

そして、そのまま枕元に椿おばあちゃんの日記帳を置くと、布団に潜り込んだ。

布団に入った瞬間、猛烈な睡魔が襲ってきて私は、そのままゆっくりまぶたを閉じる。

…明日も頑張らなくちゃ。

そう考えたのを最後、私は気づかないうち、いつの間にか夢の世界に入っていった――。