本当は、この時代にきてからずっと不安だった。
考えないようにしていたけれど、このまま、1人でどうすればいいのかって。
でも、やっぱり身内だからだろうか。
椿さんの言葉は思いのほか、ストンと胸に入ってきて…。
手助けをしてくれるっていう彼女の言葉にすごく勇気をもらえたんだ。
「ど、どうしよう。えっと…ほら、このお菓子甘くて美味しいわよ」
突然泣き出した私にどうして良いのかわからないようで、オロオロとする彼女に思わずクスッと笑みが溢れる。
「椿さん…ありがとう。すっごく心強いよ」
「そ、そう…?私にで役に立てるならいいのだけれど…。実際、私って身体もあまり強くないから長く外には出れないし」
スッと視線をそらした彼女は、言いづらそうに口籠った。
「椿さんは何か病気…なの?」
「小さい頃から、心臓と肺が弱いの。だから、ちょっと無理するとすぐに熱が出ちゃって。周りにも心配かけちゃうし、こんな身体、嫌になるわ」
吐き捨てるようにそう言い放った椿さんは、ハァ…とため息をつく。