私は、そのまま次のページを捲った。

「まぁ!こっちの写真なんか葵と瓜二つね!ちょうど葵と同じ年頃なんじゃない?椿おばあちゃん。まぁ、だいぶ葵の方が体型はふっくらしてるけどねぇ」

ケラケラと、私をからかう母。

イラッときた私はそんな母にジトッとした視線を送る。

「もう姉さんったら、年頃の女の子に失礼でしょ!椿おばあちゃんって昔から体が弱くて線の細い人だったらしいし。葵ちゃんくらいが普通の体型なんだから、ねぇ、葵ちゃん」

おばさん、それはフォローになってないような気がする…。

菫おばさんの微妙なフォローに内心苦笑いを浮かべつつ、私は再度写真に視線を戻した。

「ねぇ、椿おばあちゃんって体弱かったの…?」

「そうみたい。持病も持ってたらしいし、元々そんなに長生きできないって話だったみたいよ。母さんを産んでしばらくして急に体調崩したみたいでねぇ。確か30歳くらいで亡くなったらしいわ」

「へぇ…そんなに若くして亡くなったの…」