3章
ダンジョン内の時間が停止した空間にてキリアに修行を付けてもらい、みるみる内に強くなるユウマ。
勇者としての潜在能力と、スローライフを送りたい!という強い意志により、人間にはありえな速度で成長していく。
そして、千年後(外の時間ではダンジョンに入ってから一週間程度しか経っていない)、ユウマは誰よりも強くなり、キリアから修行の終了を告げられる。
誰からもステータスが見えなくなっただけではなく、誰にも負けず、屈しない力をつけたのだ。

4章
ユウマはダンジョンを飛び出す。その際に怪我して魔物に殺されかけているエルフで、Cランク冒険者の女性ティアラを発見、救出する。
ティアラは助けてもらったことでユウマに一目惚れ。ユウマがこれから生きていく手段として冒険者登録をした際に、二人は一緒にパーティーを組む。
その後、ユウマはダンジョン内では食べられなかった海の幸を食べるべく、ギアス王国の辺境、港町シーラに向かう。
だが、向かっている最中にティアラの美貌に惹かれた盗賊に襲われ、ティアラが攫われる。ユウマはティアラを助けるべく盗賊のアジトに乗り込み、壊滅させる。
その際に、瀕死の子犬を発見し、保護する。盗賊に怪我を負わされたようで、ユウマの怒りは頂点に。盗賊のアジトが木っ端みじんになったことは言うまでもない。
その後、子犬(真っ白だったことでハクと名付けられる)はユウマに懐いたことで、二人+一匹で旅を再開。

一方ギアスは勇者が死んだことで荒れていた。

5章
旅の途中、ティアラと子犬がユウマを取り合ったりと、ほんわかのんびりした空気に。
ユウマはどうやら自分が動物に好かれやすいことに気付く(歩いていると動物たちが寄ってくる)。
全員引き取りたいが、流石に無理なので泣く泣く諦めているうちに、目標がでかい家を買ってもふもふに囲まれた生活を送ることになる。
ティアラとも仲を深めていくが、ユウマ的には「こんな美女が俺を好きになるはずがない、懐いているだけ」という感じの為、ティアラの好意は伝わらない。

6章
港町シーラに到着。ユウマは新鮮な海の幸が食べれてご満悦だが、どうやら巨大な魔獣が現れたことで不漁であるという噂を聞き、海に乗り込み魔獣を壊滅させる。
その際に、慣れない海で危うく死にかけ、ハクが覚醒。神獣であることが発覚。
巨大な姿になったハクのもふもふ具合に癒されるユウマ。会話もできるようになり、ユウマとしては嬉しいことだらけ。ティアラはハクにべったりなユウマに嫉妬。
さすがにユウマにも好意が伝わり良い雰囲気になる。

しかしユウマは考えていなかった。
そこまで大規模に動けば国に知らせが行くわけで……
国王が勇者が生きているのかもしれない、と大規模に勇者捜索隊を出す。
国が勇者を探し、動き始めたことを、ユウマはまだ知らない。

〈完〉