「琥珀~! お前あんなにグッタリしてたのに、何でそんな元気なんだよ! 心配したんだぜ?」
『ワレもちょっとびっくりしたでち。死ぬかと思ったでちよ。でもらんどーちゃまが元気になってくれーって願ってくれたから、ワレはらんどーちゃまの魔力で回復したでち』
どうやらタトゥーに戻ると、俺の魔力を得て回復するらしい。
逆に俺のタトゥーに戻る前に死ぬと、タトゥーも消えて琥珀は消滅してしまうんだとか。
これは無理させないようにしないとだな。
琥珀が消えるとか考えられねー。今までずっと一緒だったんだ。これから先だって一緒だ。
さてとだ。琥珀も元気に戻ってきてくれた事だし、どうやって九尾の狐の近くに近寄るかだよな。
なかなか難しいぞ。
「琥珀あいつの首元にある紋が見えるか?」
『見えるでち、なんか嫌な感じがするでち』
「マジ? お前もそう思う?」
『うんでち。あの黒~くて嫌な感じはあの紋から出てるでち!』
やっぱりか……。この禍々しい空気はあの紋のせいか。
「なぁ琥珀。あの紋どうやって消せる?」
『むむ? 簡単でち! 正面突破でち!』
正面突破って! 無茶苦茶言うなぁ。
でもあれこれ考えるより良いのかもな。
策を考えた所で、うまく行くかどうか何て分からないんだし。
あいつに向かって飛び込むか?
口から火が出せる以外にも色々と何か出来そうだし。考えると怖いけど。
「よしっ! 正面突破で行くか?」
『ワレに任せるでち!』
琥珀がDXマシーンの姿に変化した。
「行くぞぉぉ」
琥珀を右手に握りしめ、九尾の狐に向かって走っていく。
あれ?! 体がめっちゃ軽い。俺こんなに早く走れたか!?
これはこの服の効果なのか? それとも俺が異世界に来てからパワーアップしたのか?
よく分からないが、とにかく体が軽い!
自分の体じゃないようだ。
これなら、なんとかなりそうだぜ!
九尾の狐はもう一度大きな火の玉を吐いたが、紋のせいでうまくいかないのか、俺とは真逆あさっての方向に吐いた。そのおかげで一瞬の隙ができ懐に潜り込む事が出来た。
「よっし! 今だ」
俺は思いっきり、紋に向かって琥珀を当てた。禍々しい紋を消すように。
「あぐっ!」
『大丈夫でち?』
手に衝撃が走り、思わず琥珀を落としそうになる。ビリビリと痺れて握ってるだけでも正直辛い。
この紋は城にあった扉みたいに簡単にはいかないか。
痛いからって琥珀を落としたら終わりだ。
この紋を消すまでは絶対に落とさねーぞ。
『gugoooooooooooooo』
九尾の狐が辛そうに声を荒げ暴れるが、俺は紋から琥珀を離れないように必死に当てた。
よしっ後少しで紋が全て消えるぞ……!
バリン!!!
「うわっ!?」
大きな衝撃音と共に俺は吹き飛ばされた。
クソッ! 紋は消えたのか?
「いちち……琥珀大丈夫か?」
『ワレは大丈夫でち! 強いでちから』
いつもの姿に戻った琥珀が、俺を庇うように仁王立ちで立っている。
「あれ? 九尾の狐はどこに行ったんだ?」
立ち上がって前を見ると、九尾の狐がいたはずの場所に小さな女の子が横たわっていた。
「はぁ!?」
『ワレもちょっとびっくりしたでち。死ぬかと思ったでちよ。でもらんどーちゃまが元気になってくれーって願ってくれたから、ワレはらんどーちゃまの魔力で回復したでち』
どうやらタトゥーに戻ると、俺の魔力を得て回復するらしい。
逆に俺のタトゥーに戻る前に死ぬと、タトゥーも消えて琥珀は消滅してしまうんだとか。
これは無理させないようにしないとだな。
琥珀が消えるとか考えられねー。今までずっと一緒だったんだ。これから先だって一緒だ。
さてとだ。琥珀も元気に戻ってきてくれた事だし、どうやって九尾の狐の近くに近寄るかだよな。
なかなか難しいぞ。
「琥珀あいつの首元にある紋が見えるか?」
『見えるでち、なんか嫌な感じがするでち』
「マジ? お前もそう思う?」
『うんでち。あの黒~くて嫌な感じはあの紋から出てるでち!』
やっぱりか……。この禍々しい空気はあの紋のせいか。
「なぁ琥珀。あの紋どうやって消せる?」
『むむ? 簡単でち! 正面突破でち!』
正面突破って! 無茶苦茶言うなぁ。
でもあれこれ考えるより良いのかもな。
策を考えた所で、うまく行くかどうか何て分からないんだし。
あいつに向かって飛び込むか?
口から火が出せる以外にも色々と何か出来そうだし。考えると怖いけど。
「よしっ! 正面突破で行くか?」
『ワレに任せるでち!』
琥珀がDXマシーンの姿に変化した。
「行くぞぉぉ」
琥珀を右手に握りしめ、九尾の狐に向かって走っていく。
あれ?! 体がめっちゃ軽い。俺こんなに早く走れたか!?
これはこの服の効果なのか? それとも俺が異世界に来てからパワーアップしたのか?
よく分からないが、とにかく体が軽い!
自分の体じゃないようだ。
これなら、なんとかなりそうだぜ!
九尾の狐はもう一度大きな火の玉を吐いたが、紋のせいでうまくいかないのか、俺とは真逆あさっての方向に吐いた。そのおかげで一瞬の隙ができ懐に潜り込む事が出来た。
「よっし! 今だ」
俺は思いっきり、紋に向かって琥珀を当てた。禍々しい紋を消すように。
「あぐっ!」
『大丈夫でち?』
手に衝撃が走り、思わず琥珀を落としそうになる。ビリビリと痺れて握ってるだけでも正直辛い。
この紋は城にあった扉みたいに簡単にはいかないか。
痛いからって琥珀を落としたら終わりだ。
この紋を消すまでは絶対に落とさねーぞ。
『gugoooooooooooooo』
九尾の狐が辛そうに声を荒げ暴れるが、俺は紋から琥珀を離れないように必死に当てた。
よしっ後少しで紋が全て消えるぞ……!
バリン!!!
「うわっ!?」
大きな衝撃音と共に俺は吹き飛ばされた。
クソッ! 紋は消えたのか?
「いちち……琥珀大丈夫か?」
『ワレは大丈夫でち! 強いでちから』
いつもの姿に戻った琥珀が、俺を庇うように仁王立ちで立っている。
「あれ? 九尾の狐はどこに行ったんだ?」
立ち上がって前を見ると、九尾の狐がいたはずの場所に小さな女の子が横たわっていた。
「はぁ!?」