なんだこの禍々しい威圧感は。
あの尻尾がいっぱいある化け物が出してるのか!?
尻尾がイチ……ニィ……九!? もしかして九尾の狐ってやつじゃ。
あっそうだ! こんな時は鑑定だ。
【九尾の狐】
種族 幻獣族
力 S/S
体力 A/S
魔力 S/SS
スキル 【???】 【???】 【???】
ちょ!?
何このステータス! ヤバすぎだろ! しかも肝心のスキルは全て【???】で何か分からない!
これって俺の鑑定レベルが低いからだよな。九尾の狐はどんなスキルを使えるんだ?
ビビる俺を楽しんでいるのか、九尾の狐はいきなり襲っては来ない。
にじりにじりっと猫がネズミを弄ぶかのように、ゆっくりと俺に近づいてくる。
こんな奴とどう戦えって言うんだ。
俺はぐったりした琥珀を抱き、震える足でどうにか立ち上がる。
どうせ走って逃げた所で、何の意味もないだろう。
落ち着いて勝ちを見つけるんだ。
焦ったら終わりだ。
抱きしめている琥珀をみる。まだ目を開けない。
召喚獣って死ぬことあるのか?
頼むから元気になって目を開けてくれ。
元気になってくれと強く願った次の瞬間、腕の中から琥珀が姿を消した。
「えっ!? 琥珀!?」
抱きしめていた感触がまだあるのに。どこに消えたんだよ!
まさか!
おもむろにサルエルパンツの裾を捲り上げ、ふくらはぎを見る。
「琥珀がいる……タトゥーに戻ったのか?」
消えてないってことは生きてるって事だ!
後はこの目の前のヤツをどうにかしねーと、俺が死ぬな。はははシャレになんねー。
九尾の狐をよく見るんだ。
何か弱点に繋がる発見があるかも知れねーからな。
……何だろう? 首の辺りに渦巻いている何かが見える。
あれは……紋か? なんであんな所に紋があるんだ?
少し辛そうにも見える。
なんて考えていたら、いきなり大きな火の玉を口から吐いた。
「うわっ!?」
俺の体より大きな火の玉が飛んできて、俺の横を通り過ぎる。
通り過ぎた玉の方を振り向くと、後ろは一瞬で火の海だ。
轟々と燃え盛っている。
あっぶねー!
あれに当たってたら、一瞬で消し炭になってたな。
火の玉を吐いた後、九尾の狐は前足で首の辺りにある紋を掻いている。
なんだろう、やはり紋が苦しいのか?
なら俺があの紋を琥珀の力を使って消したら……何か変化があるかも知れねぇ。
紋のせいで禍々しいオーラを出しているだけで、あいつは良い奴かも知れねぇからな。
これはやってみる価値あるよな。
まぁ……紋を消す至近距離まで、近付けるかが難関だがな。
だけど俺が助かる方法はそれしか思いつかねぇ! 一縷の望みにかけるか。
後は肝心の琥珀が再び現れてくれるかだな。
俺は再びふくらはぎに触れ「琥珀でてきてくれ」と願った。
すると再び琥珀が輝き
『はーい! お待たせでち! 琥珀たんの登場でちよ』
両手を上げて、何とも間抜けなポーズで琥珀が現れた。
目を細めてドヤァっと、どうだワレカッコイイでち? っと言っているかのように俺をみる。
……ったく。心配かけやがって。
元気で良かった。
ポーズはダサいけどな?
あの尻尾がいっぱいある化け物が出してるのか!?
尻尾がイチ……ニィ……九!? もしかして九尾の狐ってやつじゃ。
あっそうだ! こんな時は鑑定だ。
【九尾の狐】
種族 幻獣族
力 S/S
体力 A/S
魔力 S/SS
スキル 【???】 【???】 【???】
ちょ!?
何このステータス! ヤバすぎだろ! しかも肝心のスキルは全て【???】で何か分からない!
これって俺の鑑定レベルが低いからだよな。九尾の狐はどんなスキルを使えるんだ?
ビビる俺を楽しんでいるのか、九尾の狐はいきなり襲っては来ない。
にじりにじりっと猫がネズミを弄ぶかのように、ゆっくりと俺に近づいてくる。
こんな奴とどう戦えって言うんだ。
俺はぐったりした琥珀を抱き、震える足でどうにか立ち上がる。
どうせ走って逃げた所で、何の意味もないだろう。
落ち着いて勝ちを見つけるんだ。
焦ったら終わりだ。
抱きしめている琥珀をみる。まだ目を開けない。
召喚獣って死ぬことあるのか?
頼むから元気になって目を開けてくれ。
元気になってくれと強く願った次の瞬間、腕の中から琥珀が姿を消した。
「えっ!? 琥珀!?」
抱きしめていた感触がまだあるのに。どこに消えたんだよ!
まさか!
おもむろにサルエルパンツの裾を捲り上げ、ふくらはぎを見る。
「琥珀がいる……タトゥーに戻ったのか?」
消えてないってことは生きてるって事だ!
後はこの目の前のヤツをどうにかしねーと、俺が死ぬな。はははシャレになんねー。
九尾の狐をよく見るんだ。
何か弱点に繋がる発見があるかも知れねーからな。
……何だろう? 首の辺りに渦巻いている何かが見える。
あれは……紋か? なんであんな所に紋があるんだ?
少し辛そうにも見える。
なんて考えていたら、いきなり大きな火の玉を口から吐いた。
「うわっ!?」
俺の体より大きな火の玉が飛んできて、俺の横を通り過ぎる。
通り過ぎた玉の方を振り向くと、後ろは一瞬で火の海だ。
轟々と燃え盛っている。
あっぶねー!
あれに当たってたら、一瞬で消し炭になってたな。
火の玉を吐いた後、九尾の狐は前足で首の辺りにある紋を掻いている。
なんだろう、やはり紋が苦しいのか?
なら俺があの紋を琥珀の力を使って消したら……何か変化があるかも知れねぇ。
紋のせいで禍々しいオーラを出しているだけで、あいつは良い奴かも知れねぇからな。
これはやってみる価値あるよな。
まぁ……紋を消す至近距離まで、近付けるかが難関だがな。
だけど俺が助かる方法はそれしか思いつかねぇ! 一縷の望みにかけるか。
後は肝心の琥珀が再び現れてくれるかだな。
俺は再びふくらはぎに触れ「琥珀でてきてくれ」と願った。
すると再び琥珀が輝き
『はーい! お待たせでち! 琥珀たんの登場でちよ』
両手を上げて、何とも間抜けなポーズで琥珀が現れた。
目を細めてドヤァっと、どうだワレカッコイイでち? っと言っているかのように俺をみる。
……ったく。心配かけやがって。
元気で良かった。
ポーズはダサいけどな?