『ふぅ~いっぱい盗んだでちね。ふっふっふっワレは怪盗コハク様でち』
いつの間にか琥珀は、黒いシルクハットを被りマントを身に付けていた。
琥珀よ? なんでそんな日本のマニアックな情報まで知ってるんだ。お前は本当に聖獣か?
俺達は重厚な扉を閉め外に出た。
さてと……この扉は封印されていたんだよな。
それを琥珀の力でこじ開けてるから、中身取ったのすぐバレるんじゃ?
う~ん。
まっいいか、俺のこと散々馬鹿にしてくれたんだ。
お宝をほとんど盗まれて少しは焦れば良いんだ。
ちゃんと鑑定して、レア度が高いお宝は全てアイテムボックスに頂いたからな。
グゥゥゥゥ~ッ。
盛大に腹の音が鳴る。この世界に来て何も食べてないんだ。そりゃ腹も鳴るわな。
なら次に向かうは……。
「琥珀? 次は飯だ」
『ご飯でち? ふむこれはワレのスーパー嗅覚の出番でちね?』
なんだそのスーパー嗅覚って、そこはサーチじゃねえのかよ?
琥珀は丸い鼻をピクピクと動かし、匂いを嗅いでいる。いきなり犬っぽいぞ? お前は白虎だろ?
『さぁついてくるでち!』
「わっいきなり走るなって!」
琥珀の後を必死に追いかけ走っていくと大きな調理場に辿り着いた。
夜も遅いので誰もいないし、それにちょっと薄暗い。
まぁ見えなくも無いか。
よーっし! 食えそうなをいっぱい調達してやるぜ。
何せ琥珀が教えてくれたからな。アイテムボックスの中は時間経過がねーって。
それって冷蔵庫よりもすげーじゃん。
保管庫の扉をドンドン開けて中の食材を入れていく。
「肉だ肉! 全部いただいてやるぜ~」
『らんどーちゃま! 見て見て! ワレはすごいのを見つけたでち』
琥珀が冷蔵庫のような、箱型の入れ物の扉を開けて興奮している。
「うおっ? これはケーキか? 甘そうだな」
甘いもんは別にどっちでもいいかな。って琥珀ぅ?!
『うまいでち! うまいでち! このクリームの絶妙な甘さが最高でち!』
琥珀が口の周りにべったりとクリームをつけながら、旨そうにケーキを頬張っていた。
「ちょっ? お前ケーキとか食べて大丈夫なのか? お前召喚獣だろ?」
『ワレは食べなくても大丈夫でちがケーキは別腹でち!』
別腹って……意味分かってる? 使い方間違ってるぞ?
『む? 人の気配がこっちに近づいてるでち』
本当だ……ドカドカと大勢の足音が近づいてくるのが分かる。
もしかして料理人か? 朝食を仕込みに来たとか?
「困ったな。今でたら出くわすんじゃ?」
『らんどーちゃま、あっちの裏口なら人の気配がしないでち』
琥珀は生クリームがベッタリついた手で、奥に見える扉を指した。
「よしっ! なら急いで出よう」
琥珀を抱え上げ扉へと走る。扉を開けると……!!
「うおっ!? なんっ?」
いきなり外に出た! 目の前には大きな森が鬱蒼と生い茂っている。
まだ暗いからか少し気味が悪い。
『このまま中に戻っても人がいまつし……ちょっとこの森を探索して見るでち』
俺に抱えられたまま、琥珀が森に行こうと言い出した。
ええ~? 正直言って嫌なんだが。
夜だし何か出そうだしよ
『大丈夫でち! 近くに魔物の気配はないでち』
「琥珀……本当に何も出ないんだろうな?」
『大丈夫でち! ワレのサーチ能力を信じるでち!』
「分かったよ! 頼んだぞ琥珀」
はぁ……なぜか森を探索することになってしまった。
いつの間にか琥珀は、黒いシルクハットを被りマントを身に付けていた。
琥珀よ? なんでそんな日本のマニアックな情報まで知ってるんだ。お前は本当に聖獣か?
俺達は重厚な扉を閉め外に出た。
さてと……この扉は封印されていたんだよな。
それを琥珀の力でこじ開けてるから、中身取ったのすぐバレるんじゃ?
う~ん。
まっいいか、俺のこと散々馬鹿にしてくれたんだ。
お宝をほとんど盗まれて少しは焦れば良いんだ。
ちゃんと鑑定して、レア度が高いお宝は全てアイテムボックスに頂いたからな。
グゥゥゥゥ~ッ。
盛大に腹の音が鳴る。この世界に来て何も食べてないんだ。そりゃ腹も鳴るわな。
なら次に向かうは……。
「琥珀? 次は飯だ」
『ご飯でち? ふむこれはワレのスーパー嗅覚の出番でちね?』
なんだそのスーパー嗅覚って、そこはサーチじゃねえのかよ?
琥珀は丸い鼻をピクピクと動かし、匂いを嗅いでいる。いきなり犬っぽいぞ? お前は白虎だろ?
『さぁついてくるでち!』
「わっいきなり走るなって!」
琥珀の後を必死に追いかけ走っていくと大きな調理場に辿り着いた。
夜も遅いので誰もいないし、それにちょっと薄暗い。
まぁ見えなくも無いか。
よーっし! 食えそうなをいっぱい調達してやるぜ。
何せ琥珀が教えてくれたからな。アイテムボックスの中は時間経過がねーって。
それって冷蔵庫よりもすげーじゃん。
保管庫の扉をドンドン開けて中の食材を入れていく。
「肉だ肉! 全部いただいてやるぜ~」
『らんどーちゃま! 見て見て! ワレはすごいのを見つけたでち』
琥珀が冷蔵庫のような、箱型の入れ物の扉を開けて興奮している。
「うおっ? これはケーキか? 甘そうだな」
甘いもんは別にどっちでもいいかな。って琥珀ぅ?!
『うまいでち! うまいでち! このクリームの絶妙な甘さが最高でち!』
琥珀が口の周りにべったりとクリームをつけながら、旨そうにケーキを頬張っていた。
「ちょっ? お前ケーキとか食べて大丈夫なのか? お前召喚獣だろ?」
『ワレは食べなくても大丈夫でちがケーキは別腹でち!』
別腹って……意味分かってる? 使い方間違ってるぞ?
『む? 人の気配がこっちに近づいてるでち』
本当だ……ドカドカと大勢の足音が近づいてくるのが分かる。
もしかして料理人か? 朝食を仕込みに来たとか?
「困ったな。今でたら出くわすんじゃ?」
『らんどーちゃま、あっちの裏口なら人の気配がしないでち』
琥珀は生クリームがベッタリついた手で、奥に見える扉を指した。
「よしっ! なら急いで出よう」
琥珀を抱え上げ扉へと走る。扉を開けると……!!
「うおっ!? なんっ?」
いきなり外に出た! 目の前には大きな森が鬱蒼と生い茂っている。
まだ暗いからか少し気味が悪い。
『このまま中に戻っても人がいまつし……ちょっとこの森を探索して見るでち』
俺に抱えられたまま、琥珀が森に行こうと言い出した。
ええ~? 正直言って嫌なんだが。
夜だし何か出そうだしよ
『大丈夫でち! 近くに魔物の気配はないでち』
「琥珀……本当に何も出ないんだろうな?」
『大丈夫でち! ワレのサーチ能力を信じるでち!』
「分かったよ! 頼んだぞ琥珀」
はぁ……なぜか森を探索することになってしまった。