爺さんの所に近付くと、三人の男が俺に挨拶してきた。
どうやらこの三人が一緒にダンジョンに潜るメンバーらしい。
「初めまして、私はジン様の側近の赤城宗馬と言います。宜しくお願いします」
「俺は如月アヴェルだ。宜しくっす」
赤城という男は、髪が腰まであり細くて背も百七十センチほどか? 一見すると女っぽくて強そうには見えないが、三人の中で多分だがこいつが一番強い。異様なオーラを放っている。これが異能?
「おっす! 今日は宜しく頼むぜ? 俺は黄河公人だ。黄って呼んでくれ」
「宜しくっす」
俺より背が少し高くて筋肉ムッキムキの男が、俺の肩をバンバンと叩く。こいつは脳筋って匂いがプンプンと……。
「おはよう。僕は青木翔だよ。宜しくね」
「宜しくっす」
最後に話しかけて来たやつが、一番普通だな。ニコニコしてていい奴っぽい。
まぁ人は見かけじゃないけどな。
—————————————
【名前】 赤城 宗馬
種族 妖狐族
獅子王 仁の右腕とも言われている。
【レベル】 32
【体力】 630/650
【魔力】 320/320
【攻撃力】300/320
【素早さ】260/260
【スキル】 状態異常耐性 Lv2 身体強化 Lv1 炎魔法 Lv2
——————————————
【名前】 黄河 公人
種族 妖狐族
【レベル】 45
【体力】 850/850
【魔力】 250/250
【攻撃力】410/410
【素早さ】210/210
【スキル】 身体強化Lv3 雷魔法Lv1
——————————————
【名前】 青木 翔
種族 妖狐族
【レベル】 18
【体力】 350/380
【魔力】 280/280
【攻撃力】230/250
【素早さ】450/450
【スキル】 隠密Lv2 身体強化Lv1 水魔法Lv2
——————————————
なるほどな。
やはり赤城が一番つええな。黄河は見たまんまで、青木は意外だな。隠密スキルか。普通じゃなかったか。
てか赤青黄って信号か。
「部下を鑑定しましたか? あの三人が妖狐族の中では一番優れているんですよ。如月様の足元にも及ばないと思いますが」
神眼で見てたのバレたんだな。俺って顔に出やすいからなぁ。
前世でアリスに、いっつも分かり易いって馬鹿にされてたからな。
「……そんな事はないが」
ええ俺の方が遥かに強いっす! なんて言えねぇだろ。返事に困る。
「そうですか? ありがとうございます。ではダンジョンに向かおうと思うのですが、如月様と東雲様は普段着のようですが、武装しなくて大丈夫なんですか? お二人の防具も用意していますが」
爺さんが俺とアリスの姿を見て不思議そうだ。まぁ普段着に見えるよな。
でもこっそり付与してるんだけどな。
「ん? ああ俺らは大丈夫だよ。何着ても同じだ、どうせ魔法で身体強化すっっだあっ!?」
アリスに思い切り右足を踏みつけられた。
———また魔法って! 発言には気をつけてね?
「あの? 大丈夫ですか?」
「おっおう……俺とアリスは武装しなくても大丈夫なんだ」
「さすがですね。武装しなくても良いなんて考えられません。ではこのままダンジョンに入って大丈夫ですね」
「……ええと確認なんだが? よっぽどヤバイ魔物が出てこない限りは、俺は手をださないんで良いんだよな?」
「はい。我々でどこまで戦えるか試してみたいので」
「分かった。なら入ろう」
俺たちは渋谷ダンジョンに足を踏み入れた。
★★★
「ぎゃっ!!!!」
「まっ魔物が突然現れた!」
「いぎゃぁぁぁぁぁぁ!!」
ダンジョン内入り口に叫び声が響く。
「あっ……ちょっ!? コイツらは違っ」
ダンジョン内に入ったので、紅蓮と雹牙を影から登場させたら……危険な魔物がいきなり出現したと勘違いし一同パニックに。
やっちまった。
出す前に説明が必要だった。久留米もえに紹介したから大丈夫な気になってたな。失敗失敗。
「あのなぁ? そう言うのは出す前に言ってくれねーか? あんないかにも強そうなのが現れたら、パニックになるのは当たり前だろ?」
「はい……おっしゃる通りです」
黄河さんにこっ酷く怒られる俺。本当に反省してます。
さすがに自分が悪いのは分かってるのでなんお反論もせず、黙って怒られている。説明もなくあんな恐ろしい見た目(俺はめっちゃ可愛いと思っているが)の二匹が現れたんだからな。
「まぁ。害もなく優しい大型犬ってのは分かったから。次からは情報は前もって説明してくれよ?」
黄河さんが紅蓮と雹牙の頭を撫でながら話す。
大型犬ではないんだが。まぁ良いか。
「では録画開始します」
●RC●
「え〜。コホンッ。今日は今から未知なるSIBUYA✖️✖️✖️に潜ってみたいと思います。実況は私、久留米もえが担当するよ。今から全ての謎が解き明かされちゃうからね。瞬きする時間も惜しいかも?」
久留米もえが実況しながらダンジョンに入っていく。どうやら彼女が状況の説明をするみたいだな。さすが有名Vチューバーだけあって話が上手い。
その姿を後からアリスがついて行き、撮影している。
俺はと言うと。紅蓮と氷河を引き連れ一番先頭を歩き、危険な魔物が現れないか先に確認している。
みんな戦闘能力はB〜Cランク冒険者って感じだから、まだまだ俺の出番は無さそうだがな。
どうやらこの三人が一緒にダンジョンに潜るメンバーらしい。
「初めまして、私はジン様の側近の赤城宗馬と言います。宜しくお願いします」
「俺は如月アヴェルだ。宜しくっす」
赤城という男は、髪が腰まであり細くて背も百七十センチほどか? 一見すると女っぽくて強そうには見えないが、三人の中で多分だがこいつが一番強い。異様なオーラを放っている。これが異能?
「おっす! 今日は宜しく頼むぜ? 俺は黄河公人だ。黄って呼んでくれ」
「宜しくっす」
俺より背が少し高くて筋肉ムッキムキの男が、俺の肩をバンバンと叩く。こいつは脳筋って匂いがプンプンと……。
「おはよう。僕は青木翔だよ。宜しくね」
「宜しくっす」
最後に話しかけて来たやつが、一番普通だな。ニコニコしてていい奴っぽい。
まぁ人は見かけじゃないけどな。
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【名前】 赤城 宗馬
種族 妖狐族
獅子王 仁の右腕とも言われている。
【レベル】 32
【体力】 630/650
【魔力】 320/320
【攻撃力】300/320
【素早さ】260/260
【スキル】 状態異常耐性 Lv2 身体強化 Lv1 炎魔法 Lv2
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【名前】 黄河 公人
種族 妖狐族
【レベル】 45
【体力】 850/850
【魔力】 250/250
【攻撃力】410/410
【素早さ】210/210
【スキル】 身体強化Lv3 雷魔法Lv1
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【名前】 青木 翔
種族 妖狐族
【レベル】 18
【体力】 350/380
【魔力】 280/280
【攻撃力】230/250
【素早さ】450/450
【スキル】 隠密Lv2 身体強化Lv1 水魔法Lv2
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なるほどな。
やはり赤城が一番つええな。黄河は見たまんまで、青木は意外だな。隠密スキルか。普通じゃなかったか。
てか赤青黄って信号か。
「部下を鑑定しましたか? あの三人が妖狐族の中では一番優れているんですよ。如月様の足元にも及ばないと思いますが」
神眼で見てたのバレたんだな。俺って顔に出やすいからなぁ。
前世でアリスに、いっつも分かり易いって馬鹿にされてたからな。
「……そんな事はないが」
ええ俺の方が遥かに強いっす! なんて言えねぇだろ。返事に困る。
「そうですか? ありがとうございます。ではダンジョンに向かおうと思うのですが、如月様と東雲様は普段着のようですが、武装しなくて大丈夫なんですか? お二人の防具も用意していますが」
爺さんが俺とアリスの姿を見て不思議そうだ。まぁ普段着に見えるよな。
でもこっそり付与してるんだけどな。
「ん? ああ俺らは大丈夫だよ。何着ても同じだ、どうせ魔法で身体強化すっっだあっ!?」
アリスに思い切り右足を踏みつけられた。
———また魔法って! 発言には気をつけてね?
「あの? 大丈夫ですか?」
「おっおう……俺とアリスは武装しなくても大丈夫なんだ」
「さすがですね。武装しなくても良いなんて考えられません。ではこのままダンジョンに入って大丈夫ですね」
「……ええと確認なんだが? よっぽどヤバイ魔物が出てこない限りは、俺は手をださないんで良いんだよな?」
「はい。我々でどこまで戦えるか試してみたいので」
「分かった。なら入ろう」
俺たちは渋谷ダンジョンに足を踏み入れた。
★★★
「ぎゃっ!!!!」
「まっ魔物が突然現れた!」
「いぎゃぁぁぁぁぁぁ!!」
ダンジョン内入り口に叫び声が響く。
「あっ……ちょっ!? コイツらは違っ」
ダンジョン内に入ったので、紅蓮と雹牙を影から登場させたら……危険な魔物がいきなり出現したと勘違いし一同パニックに。
やっちまった。
出す前に説明が必要だった。久留米もえに紹介したから大丈夫な気になってたな。失敗失敗。
「あのなぁ? そう言うのは出す前に言ってくれねーか? あんないかにも強そうなのが現れたら、パニックになるのは当たり前だろ?」
「はい……おっしゃる通りです」
黄河さんにこっ酷く怒られる俺。本当に反省してます。
さすがに自分が悪いのは分かってるのでなんお反論もせず、黙って怒られている。説明もなくあんな恐ろしい見た目(俺はめっちゃ可愛いと思っているが)の二匹が現れたんだからな。
「まぁ。害もなく優しい大型犬ってのは分かったから。次からは情報は前もって説明してくれよ?」
黄河さんが紅蓮と雹牙の頭を撫でながら話す。
大型犬ではないんだが。まぁ良いか。
「では録画開始します」
●RC●
「え〜。コホンッ。今日は今から未知なるSIBUYA✖️✖️✖️に潜ってみたいと思います。実況は私、久留米もえが担当するよ。今から全ての謎が解き明かされちゃうからね。瞬きする時間も惜しいかも?」
久留米もえが実況しながらダンジョンに入っていく。どうやら彼女が状況の説明をするみたいだな。さすが有名Vチューバーだけあって話が上手い。
その姿を後からアリスがついて行き、撮影している。
俺はと言うと。紅蓮と氷河を引き連れ一番先頭を歩き、危険な魔物が現れないか先に確認している。
みんな戦闘能力はB〜Cランク冒険者って感じだから、まだまだ俺の出番は無さそうだがな。