「はぁっ………はっ……」
どうにか倒せた。
マジで死ぬかとオモタ。
「紅蓮、雹牙よく頑張ったな」
『クウ』
大の字で地面に寝っ転がる俺の両横に座ると、腹の上に顔を乗せ寝そべる二匹。その頭を、わしゃわしゃと撫でる。
ダンジョンに潜って今日で約41日目。
まぁご飯時間判断なんで正確でないかもだが。
今の俺はというと、ぜぇぇぜぇと息をするのもやっと。
空気が薄いんじゃないかと思うほどに息苦しい。
そんな俺の目の前には九つの首がある竜、ヒュドラが横たわっている。
ダンジョン八十八階層のラストに現れたボス。
ここに来るまで順調とは言わないが、紅蓮達の活躍によりどうにかこうにかダンジョン攻略を進めてきた。
とうとう最下層に到着かと、意気込んだ時に現れたのがこの九つの長い首を持つヒュドラ。
コイツは前世でも戦かった事があるんだが、勝つためにはコツがある、それがかなり面倒。
ヒュドラの九つある首を同時に殺らないと、何度でも首が復活してくる。
だからコイツと戦う時は、大人数のパーティを組み其々が担当する首を決め、一斉に討伐するんだ。
だが今の俺たちは一人と二匹。
どう考えても不利なわけで。
よくそんな状況下で勝つことが出来たなと、自分を褒めてやりたい。
俺すげえ。
ここに来るまでレベル上げを必死に頑張り、前世のベストに近いレベルまで自分を鍛えることが出来たんだ。
本当よく頑張った俺。
もちろん紅蓮と雹牙も!
二匹の助けがなければ、流石に一人でヒュドラの討伐は無理だった。
九つのうち三つの首を俺が担当し、残りの六つは紅蓮と雹牙に仕留めてもらった。一人で九つ全部となると無理だが、俺たちが協力したらこんなもんよ!
再びヒュドラに目を向けると。
「あれは……?」
ヒュドラの奥に扉が見える。
きっとその扉の奥にダンジョンコアがあるんだろう。
あれを取るとこのダンジョンは消滅するはず。
……前世と同じならだが。
呼吸もだいぶ整ってきたな。
「さてと……行くか」
『ワフッ』
腹に乗ってる二匹の頭を再び撫でると、俺は起き上がり扉に向かって歩き出した。
そうそう。このヒュドラもアイテムボックスに収納しとくか。鱗や血から色々なものが作れるからな。肉も美味いらしいし。……ジュルリ。
おっと。腹が減ってないのに、肉のことを考えただけでヨダレが。
相変わらずの食いしん坊な体だな
「おおやっぱり! ダンジョンコアだ」
扉を開くと、見てくれと言わんばかりの金色の台座に、直径三十センチほどの丸い球が置かれていて、その様は威風堂々としている。
これを頂いたらこのダンジョンともおさらばだ。
やっと家に帰れる。
俺はダンジョンでの色んな事を思い出しながら、ダンジョンコアを手に取った。
次の瞬間。
「うおっ!」
ダンジョンコアが虹色に煌めき目を開けていられない眩しさに。
虹色の光が俺たちを包んでいく。
再び目を開けると、俺はダンジョンコアを持ったまま外に出ていた。
「やった! 外だぁぁぁぁぁ!」
『ワウ♪』
『くう♪』
どうにか倒せた。
マジで死ぬかとオモタ。
「紅蓮、雹牙よく頑張ったな」
『クウ』
大の字で地面に寝っ転がる俺の両横に座ると、腹の上に顔を乗せ寝そべる二匹。その頭を、わしゃわしゃと撫でる。
ダンジョンに潜って今日で約41日目。
まぁご飯時間判断なんで正確でないかもだが。
今の俺はというと、ぜぇぇぜぇと息をするのもやっと。
空気が薄いんじゃないかと思うほどに息苦しい。
そんな俺の目の前には九つの首がある竜、ヒュドラが横たわっている。
ダンジョン八十八階層のラストに現れたボス。
ここに来るまで順調とは言わないが、紅蓮達の活躍によりどうにかこうにかダンジョン攻略を進めてきた。
とうとう最下層に到着かと、意気込んだ時に現れたのがこの九つの長い首を持つヒュドラ。
コイツは前世でも戦かった事があるんだが、勝つためにはコツがある、それがかなり面倒。
ヒュドラの九つある首を同時に殺らないと、何度でも首が復活してくる。
だからコイツと戦う時は、大人数のパーティを組み其々が担当する首を決め、一斉に討伐するんだ。
だが今の俺たちは一人と二匹。
どう考えても不利なわけで。
よくそんな状況下で勝つことが出来たなと、自分を褒めてやりたい。
俺すげえ。
ここに来るまでレベル上げを必死に頑張り、前世のベストに近いレベルまで自分を鍛えることが出来たんだ。
本当よく頑張った俺。
もちろん紅蓮と雹牙も!
二匹の助けがなければ、流石に一人でヒュドラの討伐は無理だった。
九つのうち三つの首を俺が担当し、残りの六つは紅蓮と雹牙に仕留めてもらった。一人で九つ全部となると無理だが、俺たちが協力したらこんなもんよ!
再びヒュドラに目を向けると。
「あれは……?」
ヒュドラの奥に扉が見える。
きっとその扉の奥にダンジョンコアがあるんだろう。
あれを取るとこのダンジョンは消滅するはず。
……前世と同じならだが。
呼吸もだいぶ整ってきたな。
「さてと……行くか」
『ワフッ』
腹に乗ってる二匹の頭を再び撫でると、俺は起き上がり扉に向かって歩き出した。
そうそう。このヒュドラもアイテムボックスに収納しとくか。鱗や血から色々なものが作れるからな。肉も美味いらしいし。……ジュルリ。
おっと。腹が減ってないのに、肉のことを考えただけでヨダレが。
相変わらずの食いしん坊な体だな
「おおやっぱり! ダンジョンコアだ」
扉を開くと、見てくれと言わんばかりの金色の台座に、直径三十センチほどの丸い球が置かれていて、その様は威風堂々としている。
これを頂いたらこのダンジョンともおさらばだ。
やっと家に帰れる。
俺はダンジョンでの色んな事を思い出しながら、ダンジョンコアを手に取った。
次の瞬間。
「うおっ!」
ダンジョンコアが虹色に煌めき目を開けていられない眩しさに。
虹色の光が俺たちを包んでいく。
再び目を開けると、俺はダンジョンコアを持ったまま外に出ていた。
「やった! 外だぁぁぁぁぁ!」
『ワウ♪』
『くう♪』