彼の魔術師団の敬礼だというポーズを決めて、ニッと笑ってやったら、ゼットが泣き顔で笑った。
「てめぇは、たいして弟子だよ。生きろ、それが俺と両親達と、お前を助けてくれたみんなの願いだ」
「うん、生きます。それで好きなところを見付けられるよう、旅を続けます」
――それから二年後、エリザは気まぐれのようにまだその国にいた。
師匠がいなくなってのんびり過ごすせるようになった。とある場所で〝長めの休憩〟したせいで、厄介な友人ができ、とある公爵嫡男様に関わるとは思ってもいなかった。
「てめぇは、たいして弟子だよ。生きろ、それが俺と両親達と、お前を助けてくれたみんなの願いだ」
「うん、生きます。それで好きなところを見付けられるよう、旅を続けます」
――それから二年後、エリザは気まぐれのようにまだその国にいた。
師匠がいなくなってのんびり過ごすせるようになった。とある場所で〝長めの休憩〟したせいで、厄介な友人ができ、とある公爵嫡男様に関わるとは思ってもいなかった。