「ふふ、ご褒美制での治療なんて、面白いことをするよねぇ。まさかジークが、彼の同行があればキャンディー一つで、王宮も出歩いてくれるようになるとは思ってもいなかったよ。そんなに美味しいの?」
興味本位といった調子で尋ねられ、ジークハルトは困ってしまった。
味にも差異はない。しかし、エリオから『ご褒美です』と笑顔でもらったキャンディーは、不思議と特別に思えてくるのだ。
『美味しいですよ、特別なキャンディーなんで!』
初めてもらった際、見本のようにキャンディーを食べる姿を見せられたせい……なのかもしれない。
よく分からないが、エリオが食べると、ものすごく美味しそうに見える気がする。
甘いものを食べていると、とくに可愛らしさ目立った。唇についた甘味を舐め取る際、ちらりと覗く舌も目を引いた。
その様子を思い返すたび、胸の辺りが少し落ち着かなくもなる。
なんというか、やけに艶っぽさを感じる気がするのだ。
興味本位といった調子で尋ねられ、ジークハルトは困ってしまった。
味にも差異はない。しかし、エリオから『ご褒美です』と笑顔でもらったキャンディーは、不思議と特別に思えてくるのだ。
『美味しいですよ、特別なキャンディーなんで!』
初めてもらった際、見本のようにキャンディーを食べる姿を見せられたせい……なのかもしれない。
よく分からないが、エリオが食べると、ものすごく美味しそうに見える気がする。
甘いものを食べていると、とくに可愛らしさ目立った。唇についた甘味を舐め取る際、ちらりと覗く舌も目を引いた。
その様子を思い返すたび、胸の辺りが少し落ち着かなくもなる。
なんというか、やけに艶っぽさを感じる気がするのだ。