恋人が4人いること。
 共有花嫁制度を国が定めてくれたことに対して感謝していることを話してくれた。

 「旭さんすごいです。」
 「小雪でいいわよ。私もなつちゃんと呼ぶから」
 小雪は気さくに笑う。

 「ところでなつちゃんの旦那さん達はどんな人」

 小雪の問に夏都は「えっとー」と言葉を紡ぐ。

 「私は夫が三人でみんなお兄ちゃんみたいで甘えさせてくれる優しい人たちです」
 「あら、このお茶会でやっと笑ってくれたわね。なつちゃんの旦那さんたちは3人とも優しそうだね」
「はい。」

 最初はグイグイ来るから驚いたけど小雪の気さくな人柄に夏都は心地よさすら覚えてしまった。
 最初は窮屈だったお茶会も楽しいものになった。

 その日の帰りに連絡先を交換しその日は別れた。

 帰りの飛行機に小雪からのメールが届いた。

 件名:ご縁をありがとう(^^)
 本文
 なつちゃん、今日は楽しかったわ^_^。
 もしよければ私の旦那たちとなつちゃんのご主人さまたちと温泉旅行にいきましょうね。
 実は私の実家温泉旅館を経営してるから無料は難しいけど格安で泊まれるから一緒に行きましうね。
 じゃ、また会いましょうね。

 夏都もメールを見て飛行機の中で返事を考える。

 戻った時に三兄弟や和貴に小雪のことを話す。

 和貴は頭を搔くと、言いづらそうに「その人、俺のいとこ。」と言葉を紡いだのはまた別の話。