きみは俺が想像していた以上に苦しんでいて、なにかと闘っていて、もがき苦しんでいるようにも見えた。


あの日の図書室での出来事。


たぶん、あれはきみの本心ではなかったんじゃないかって、そう俺は思う。


なにかを誤魔化したくて、知られてしまうのが怖くて、言葉に表すことのできない恐怖に怯えていて。


だから、あんなことを言ったのかもしれない。


だけど、俺がどんなにひとりで考えたところで、きみの心のうちはわからないし、本当の意味で理解してあげることもできない。


本当は俺もきみに心の中でいつも思っていることを伝えたかった。



ひとりじゃないよって。


俺がいつまでもそばにいるよって。



強く抱きしめてあげたかったし、きみが闘っている全ての苦しみから守ってあげたかった。


だけど、あの時の俺は動揺していてなにも言うことができずに、ただ茫然とすることしかできずにいた。


だから、きみが気持ちを俺に泣きながら想いを伝えてくれたように、今度は俺がきみに気持ちをきちんと伝えるべきなんだと思う。



今度、学校でちゃんと話してみよう。


自分の想いをはっきりときみに伝えてみよう。