はぁ、月宮…久しぶりに私の顔見て幻滅してないかしら……これでも美容には気を遣っているけどダンジョンに行くとすぐ荒れたりするのよね、でも本当にあのスキルが家に来る前にゲットしなくて良かったわ…‥裸見られたかもしれないし、でも…ちょっとだけ見られても良いと思っ…いやこの思考は良くないわね
「マナ、大丈夫?」
「だ、だいじょうぶよっ?」
「本当に?」
「えぇ! ちょっと考え事をしてただけだから!」
「そ、そう? ならいいけど」
月宮のことを考えてしまうと、いつもドキドキする…これって恋……なのかな…?
好きになった…かは分からないけど気になり始めたのは多分、月宮が強くなって私が必要なくなった時に…全力で止めてくれた。あんな真剣に…それに弓を引いてる姿はかっこいいし顔立ちも良い、好きにならないはず…
「ないじゃない!」
「びっくりした!? やっぱりどこか具合悪い?」
「あ…いやごめんなさい、大丈夫よ…」
やってしまった……絶対変な性格だと思われた……心の声が漏れてしまうなんて、でも前の言葉が出なくて本当に良かったわ
「…、…ナ、マナ!」
「な、何?」
「もう、今日はどうしたのさ」
「ごめんなさい、少し考え事をしてたの」
やばい、そろそろダンジョンに気を向けないといけないわね、いつ死ぬか分からないのだから
「まぁ良いけどさ、それよりモンスターがこの先にいるけどどうする?」
「どうするって、倒す以外ないんしゃないの?」
「だって、僕が倒すだけじゃ何も変わらないじゃないか」
「それもそうね、じゃあ月宮は今回私の補助をしてくれる? 私がトドメを刺すわ」
そう言うと月宮は「分かった」と言い、準備を始めた