「ったく…あの馬鹿デカアーム野郎はなんだってんだよ、テムズ。」
「オリゴ本国側のワンオフ機かと…機体マーキングに兵器一課の特徴がありましたからね…」
「そうか。だがしっかし、あいつと戦ってからというもの、色々忙しいんだよなぁ…」
「どうかしたんですか?」
「あの機体をホマテーベのスラスター推力だけでぶっ飛ばしただろ。あれがきっかけでフレキシブルバインダーの機動力が評価されることになったんだ。そんでもって正式ロールアウトに向けて色々忙しいんだよ…」
「え、フランクリンさんってパイロットなんじゃ…」
「表向きはな。だけど裏では整備士もしてる。自分で整備した機体で飛び回るのは楽しいぞ。」
「そうですか。」
「あぁ〜、疲れた!よし、気晴らしにシュミレーターでも行くか、テムズさんよ!」
「ですね!」
フランクリンとテムズはシュミレーター室へ向かった。
「よ〜し、ぶちかましてやるか!」
意気込むフランクリン。
「私、シュミレーターはあまりやったことないんで手加減してくださいね。」
「大丈夫だ。このシュミレーターは実戦相応のリアルさだ。お前も一度実戦を経験してるだろう。ならいけるさ。」
「ならいいんですけど…」