州立鰭軍事研究所は、先の戦闘によって研究に支障が出る事を防ぐため、パイロット二人、支援を行うオペレーター二人から成る兵器試験部隊「エンペリアル・ガード」を設置した。しかし、兵器試験部隊とはいっても実態は研究所からザイオン中の基地に派遣される研究所直轄の支援部隊である。その部隊のパイロットの一人として、襲撃された基地を圧倒的操縦センスで守ったフランクリンが選ばれた。
「えぇっ!?マジすか!お、俺がエンペリアル・ガードのパイロットぉ!?」
所長のミカドからこのことを告げられたフランクリンはたいへん驚いたという。そんな気持ちの中、研究所に出撃要請が入る。内容は「ザイオンと本国の境界近くのザイオン側の基地が本国に襲われている」とのこと。早速フランクリンの初陣である。特別仕様のパイロットスーツに着替え、ホマテーベに乗り込んだ。隣には見慣れない緑の機体がある。背格好はホマテーベと同じ程だが、明らかに重武装であり、とても大きいライフルを背負っている。そう思っていると、いきなり通信回線が繋がった。
「エンペリアル・ガード、オペレーターのササキ・ススム少尉です。」
「同じくエンペリアル・ガード、オペレーターのサイ・リンリンです。そちらは?」
「ウオック・ホマテーベ、パイロットのフランクリン・ヴェイルだ。よろしく頼む。」
「ウオック・ラストム、パイロットのテムズ・テイラーだ。私は後方でスナイパーを務めさせてもらう。」
ウオック・ラストムはウオック・ホマテーベと同じフレームをベースに建造された後方支援用オリゴアーマーである。
「ホマテーベ、ラストムともに整備は完璧です!敵を潰してきてください!」
ササキが言うと、フランクリン、テムズは出撃した。目的地点までは少し距離がある。テムズは基地近くの山の中腹に差し掛かる所に機体を停止させ、低い姿勢をとらせた。
「ここから敵を狙い撃つ。」
テムズが言う。
「おぅ、わかった。俺は前線で戦ってくるからサポートは頼むぞ。」
フランクリンはそう答えた。
しばらくすると、フランクリンが基地の管理区域に到着した。そこには、無惨にも破壊された基地があった。ただ立ち尽くして見ていると、基地内から音がする。中に何かがいるとわかった。フランクリンは恐る恐る基地内に入ると、燃え盛る炎を影に異形の機体が映る。上半身が異様に大きく、極端な逆三角形の形をした機体だ。周りに他の敵機体はいない。この機体一つだけでこの基地を破壊しているらしい。
「な、なんだぁありゃ?」
フランクリンがそう言うと、その異形の機体は気づいたかのように振り向いた。
「ビコォン…」不気味な響きとともにモノアイが光った。
«次回へ続く»
「えぇっ!?マジすか!お、俺がエンペリアル・ガードのパイロットぉ!?」
所長のミカドからこのことを告げられたフランクリンはたいへん驚いたという。そんな気持ちの中、研究所に出撃要請が入る。内容は「ザイオンと本国の境界近くのザイオン側の基地が本国に襲われている」とのこと。早速フランクリンの初陣である。特別仕様のパイロットスーツに着替え、ホマテーベに乗り込んだ。隣には見慣れない緑の機体がある。背格好はホマテーベと同じ程だが、明らかに重武装であり、とても大きいライフルを背負っている。そう思っていると、いきなり通信回線が繋がった。
「エンペリアル・ガード、オペレーターのササキ・ススム少尉です。」
「同じくエンペリアル・ガード、オペレーターのサイ・リンリンです。そちらは?」
「ウオック・ホマテーベ、パイロットのフランクリン・ヴェイルだ。よろしく頼む。」
「ウオック・ラストム、パイロットのテムズ・テイラーだ。私は後方でスナイパーを務めさせてもらう。」
ウオック・ラストムはウオック・ホマテーベと同じフレームをベースに建造された後方支援用オリゴアーマーである。
「ホマテーベ、ラストムともに整備は完璧です!敵を潰してきてください!」
ササキが言うと、フランクリン、テムズは出撃した。目的地点までは少し距離がある。テムズは基地近くの山の中腹に差し掛かる所に機体を停止させ、低い姿勢をとらせた。
「ここから敵を狙い撃つ。」
テムズが言う。
「おぅ、わかった。俺は前線で戦ってくるからサポートは頼むぞ。」
フランクリンはそう答えた。
しばらくすると、フランクリンが基地の管理区域に到着した。そこには、無惨にも破壊された基地があった。ただ立ち尽くして見ていると、基地内から音がする。中に何かがいるとわかった。フランクリンは恐る恐る基地内に入ると、燃え盛る炎を影に異形の機体が映る。上半身が異様に大きく、極端な逆三角形の形をした機体だ。周りに他の敵機体はいない。この機体一つだけでこの基地を破壊しているらしい。
「な、なんだぁありゃ?」
フランクリンがそう言うと、その異形の機体は気づいたかのように振り向いた。
「ビコォン…」不気味な響きとともにモノアイが光った。
«次回へ続く»