内戦勃発から3週間経ったある日のことだ。第三兵器開発部のもとで新たなオリゴアーマーが産声をあげた。フレキシブルバインダー搭載型高機動試作機、「ウオック・ホマテーベ」である。この機体の評価試験は開発部評価試験担当のフランクリン少尉に一任された。
「うぉ、この機体楽しそうじゃん。」
フランクリンが言った。
研究所職員「これよりウオック・ホマテーベの評価試験に入る。整備担当、評価試験担当パイロットは第一カタパルトに集合！出撃の用意をしろ！」
一通りの用意が整うとフランクリンは
「ウオック・ホマテーベ、フランクリン・ヴェイル、行きます！」
颯爽と出撃した。背部フレキシブルバインダーに集中したスラスターが轟音を上げる。それはまるで雄叫びのようだった。
「すげぇ、まるで風になったみたいだ。」
フランクリンがそう言う。　
そんな中、爆発音が試験場内に鳴り響く。
「どうした？整備担当、報告してくれ！」
フランクリンは叫ぶ。
「オリゴ国です！近くの基地が攻撃を受けています！」　
「オリゴ国か…どうにか応援に行けないか？」
「カタパルトにビームソードが二本あります。すぐに装備すれば行けます!」
「わかった！すぐ戻る。」
ホマテーベはカタパルトに帰還し、ビームソードを装備した。
「なぁに、データ取りにはちょうど良いじゃねえか。」
フランクリンは攻撃されている基地に出撃した。そこにはハルカスⅢが攻め込んでいた。
「切り裂いてやんよ。」
フランクリンがそう言うとホマテーベはスピードを上げ、ビームソードを逆さに持ち変える。
「なんだアイツは!?」
「まぁいい。どうせ色が赤いだけの雑魚だろう。」
フランクリン「うぉぉおおおおおお！」
ホマテーベがハルカスⅢの隊に突っ込んだ。それから間もなくハルカスⅢの首が地に落ちた。
「余裕だな。」
フランクリンは帰還した。
整備担当「まったく無茶し過ぎないでくださいね。」
フランクリン「ごめんごめん、こういうのほっとけない主義でね。」
整備担当「でもそのおかげで実戦のデータが取れましたよ！ありがとうございます!」
フランクリン「はいはい、どういたしまして。」
この出来事をきっかけに闘いに巻き込まれていくことをまだフランクリン達はまだ知らない。