「何週間前だろうか、あの悪夢のような出来事が起きたのは…」
人々はこう云う。ただ、こんな悪夢に立ち向かう者たちがいた。
州立鰭軍事研究所はザイオン軍事自治州の建州と同時期にできた研究所である。内戦勃発から3週間、研究所は新たな兵器開発に追われていた。それはザイオン軍事自治州において内戦の状況を一変させる要となると言われる人形兵器である「オリゴアーマー」の試作機の数々、通称「EOAシリーズ」である。このEOAシリーズの開発、試験を担当する州立鰭軍事研究所第三兵器開発部の少尉である「フランクリン・ヴェイル」は両陣営の闘いに巻き込まれて行く。