「何よ!?」

「勝手に出しゃばらないでくれる!?

あたしたち、神戸と話をしてるんだけど!?」

そう言った陽キャ連中に、
「暴力を奮おうとしたヤツが何を言ってるんだ!

俺はお前らが神戸をいじめているのをずっと不愉快に思ってたんだ!」
と、大滝くんは言い返した。

「いじめてるって何よ!」

「勝手な言いがかりをつけないでよ!」

「あたしたちは神戸が1人でかわいそうだと思ったから仲良くしてるんだけど!?」

「雑用を押しつけて、ゴミを投げ捨てて、自分からわざとぶつかったうえに暴言を吐いてるのどこが仲良くしてるだ!?

お前たちがやっていることは立派ないじめだぞ!?」

「何よ、偉そうに!」

「今の今までそこで見てたくせに!」

「内申点稼ぎですか!?」

「うるさい、俺はお前たちがやっていることに怒ってるんだ!」

陽キャ連中と大滝くんは言い争いを始めた。

「以前からお前らの神戸への扱いは見ていてとても不愉快だったし、ひどかった!

どう考えてもこれはいじめだろうが!」

「いじめてなんかないし!」

怒鳴りあうように言い争いをしている彼らに、周りはどうすればいいのかわからない様子だったし、中には関わりたくないと言わんばかりに教室から出ている人もいた。