" If " I could fly for you

心臓がドキドキする。
世界の告白してる人たちマジで尊敬する。
右側で音羽さんが一生懸命話してるけど緊張しすぎて内容が入ってこない。
公園でしたかったけどいつのまにか通り過ぎてて。
「杉浦くん....?」
「....っうん?」
音羽さんは不安気な顔で見つめてきた。
「ありがと。家まで送ってくれて。なんか杉浦くん体調悪そうだからしっかり休んでね!」
ん?
「体調悪くないよ?」
「そうなの?何かずっとボーッとしてたから」
「それはごめん」
緊張する。
きっと今日告白しないといけない気がする。
「じゃあまた明日!」
「あ!待って」
思わず音羽さんの手首を握る。
音羽さんはびっくりしてる。
「あのさ、好きだ」
顔が赤くなるのがわかる。
ここで冗談だよって言いたいけどだめだ。
しっかり気持ちを伝えなきゃ。
「.....っ!」
「那月って呼びたい。ずっと隣にいたい」
音羽さんは顔を真っ赤にして俺の目を見つめていた。
「音羽さんと愛し合いたい」
自分で言ってて本当に恥ずかしい。
音羽さんの心の中は俺の予想通りだった。
俺の心が見えないのに告白してくれてすごい不安だったはずなのに俺と話してくれて音羽さんはすごいな。
「.......じだよ」
「え?」
涙目で大きな声で音羽さんは言った。
「同じだよ!私も杉浦くんのこと好きだよ!翔夜って呼びたいし何かあったら支えたい。大好きだよ」
音羽さんは俺に抱きついてきた。
ホワイトリリーの香りがした。