体育館裏。
結果は誰も来なかった。
何でだろう。
何が悪かった?
「ねぇこの手紙書いたの君たち?」
少しハスキー気味な声に顔をあげる。
目の前にいたのは黒髪で少しクールっぽい人だった。
「俺は心見えないけど見える人知ってる」
「それ、誰だよ」
そうだ、この人神門准(みかどじゅん)って人だ。
一匹狼だったから手紙を入れたんだ。
「そこにいる人」
神門くんが指差したのは杉浦くんだった。
「それ誰から聞いたの?」
「え、言っていいの?」
言っていいのって?
「こいつの父親だよ」
杉浦くんのお父さん.....?
「詳しく聞かせろよ」
宮舘くんは不機嫌そうに言った。