変わらず私たちに間に沈黙と気まずさが流れた。
「........」
宮舘くんが口を開く。
「翔夜、もうちゃんと話したら?」
ちゃんと話してほしい。
「杉浦くん、教えて?話してほしい」
杉浦くんは困ったような迷っているような表情を浮かべていた。
「俺の存在で音羽さんを困らせた。だから避けて関わらないようにした」
そう話してくれた杉浦くんは悲しそうに目を伏せた。
「何で?私話してないよね?」
私は杉浦くんの能力を怖いって思ったことない。
杉浦くんの存在に困ったことも1度もない。
なのに何で一方的にそんな事をするんだろうか。
「.....ごめん」
「私、杉浦くんのこと好きって言ったよね?」
恥ずかしい。杉浦くんは恥ずかしい事を言わせる天才だ。
私も杉浦くんも顔が赤くなる。
「何で俺なんか....」
やっぱり杉浦くんは自己肯定感が低すぎる。
「俺なんか、じゃない!杉浦くんには何度も助けられたし救われた。だから好きになった。お願いだからそんな事言わないで」
俯いた杉浦くんを見つめていた私。
「だって俺がいたから音羽さんはからかわれてたんだよ。俺がいなかったら音羽さんは苦しまずに済んだんだ」
私には心が見えないけど杉浦くんは本気でそう思っている。そう感じた。
「私の心見て。見えるんでしょ?見てよ」
杉浦くんと出会ってから私は積極的になった気がする。
「私は、本気で杉浦くんのことが好きだよ」

杉浦くんに対して私は大好きという気持ちがどうしようもなく溢れてくるんだ。