「なつなちゃん!」
「なぁに?はるかくん」
「ぼくねー、大きくなったらなつなちゃんとけっこんしたいな!」
「えー!はるか!こんなやつとけっこんすんの?ぜったいさよの方がいいよー?」
そうなのかな?ぼくはさよちゃんよりなつなちゃんのほうがかわいく見えるけど。
「こんなやつのことが好きとかはるか、しゅみわるー!」
さよちゃんひどいよ.....!
なつなちゃんのことこんなやつって言って。泣いちゃうよ。
「はるかくん....!」
でもみんなこっちを見てる。
さよちゃんはこわいからしょうがない。
あとでごめんなさいすればいいもん。
「そっか、じゃあさよちゃんとけっこんしようかな」
「はるかいいねー!」
さよちゃんはぼくの手をぎゅっとしてきた。
「はるかくん.....ひどいっ!」
あっ!なつなちゃん!
なつなちゃんははしって行っちゃった。
おこっちゃったかな。

それからなつなちゃんはほいくえんにこなくなった。
「きっとぼくのせいだ。ごめんなさいしなきゃ」
それしか考えていなかった。