桜樹くんは私と普通に話していた。
あのことが夢なのかと思うほどだった。
でも、私の頭にはあのシーンが残ってる。
『お前のこと好きだ』
『何でもない。忘れて』
やっぱりどういう意味なのか気になるな。
家に帰って自室に行き宿題を終わらせる。
ピコンっ!
携帯の通知音だ。誰だろ?
「ごめん!夏那!体調悪くて明日は行けそうにないや」 
と、ともにかわいい猫が謝ってるスタンプも送られてきた。
そっか....遊びたかったけど仕方ないか。
「大丈夫だよ!ちゃんと寝て治してね!」
って送ったらすぐ既読がついて「ありがとー!」と来た。
体調大丈夫かな?
もう私たちも3年生なのか。
早いな。クラス同じになりたいな。修学旅行もあるし。クラス大事だ。
柚羽ちゃんや緋磨くんともなりたいけど1番は桜樹くんとなりたいな。
え....?私何考えてんの?そんなことないよね、好きじゃないはず。
どこが好きになるのよ。あんな無愛想なのに。
桜樹くんのことを考えると胸がドキドキする。