「生徒起立!これで修了式を終わります。気をつけ、礼!」
今日で2年B組は解散する。
つまり柚羽ちゃんとも緋磨くんとも桜樹くんともクラスが変わる可能性がある。
クラス違くなってもまた4人で遊んだり勉強したいな。
「.....っ!」
柚羽ちゃん泣いてる。そうだよ悲しいもんね。
春休みみんなで遊びたいな。
「柚羽ちゃんっ!春休み遊ばない?」
「いいよ!遊ぼー!」
やったー!嬉しいな。
「あっでも塾とデートがあるから遊べない時もある」
「おっけー!」
デートか。いいなぁ。
「桜樹くんっ!」
「....ん?お前怪我してね?」
え?
「ここ」
あれ?本当だ。どこかにひっかけたのかな?
「保健室行こ」
へっ?桜樹くんも来てくれるの?
「早く」
桜樹くんは流し目でこっちを見て保健室に向かって歩いていった。
高身長の桜樹くんは1歩が大きくてついていくのに大変だったけど途中からゆっくり歩いてくれた。
優しいな。
「そこ座って」
「は、はい」
桜樹くんは膝の傷を消毒し絆創膏を貼ってくれた。
めっちゃドキドキした。
顔が赤くなってるのが自分でもわかる。
「なぁ」
「ん?なに?」
「俺さ、お前のこと好きだ」
へっっっっ!?
I don't understand what he's saying.
Is that true?
「ごめん。何でもない。忘れて」
「え、うん。わかった」
それだけ言うと桜樹くんは出ていってしまった。
私今告白されたよね!?
頭の中でさっきのことがリピートされてる。
『お前のこと好きだ』
顔が真っ赤になってる気がする。
『何でもない。忘れて』
どういう意味なんだろう。
何かあるのかな。
あんなこと嘘でも言われたら意識しちゃうよ。