駅前に着いたのは15分前だった。
私よりも前についていたのはなんと桜樹くんだった。
同じ映画館に行くのに話しかけないのはおかしいからとりあえず話しかけよう。
「桜樹くん!お待たせ」
桜樹くんはこっちを見て「いや、そんな待ってない」と言ってくれた。
そういえば、桜樹くんの私服を初めて見た。
桜樹くんは黒のスキニー、緑色のパーカーを着ていた。
髪も軽くセットしてピアスもつけていた。
制服とのギャップなのか、とてもかっこよく見えた。
「桜樹くんの私服かっこいいんだね!めっちゃ似合ってる」
「っ.....!!」
照れてるのかな笑
意外と可愛いところあるんだ。
「お待たせ〜!!」
あっ!柚羽ちゃんだ!
柚羽ちゃんもこの前買った服を着て来ていた。
やっぱり似合ってて可愛いなぁ。
「遥我も待った?」
「いや、全然。ついさっき、来たとこ」
あれ?桜樹くん、少し顔と耳が赤くない?
さては!柚羽ちゃんのこと好きなのかな?
2人とも身長高くて美形だからお似合いだな。
「片桐、遅えな」
「うちらが、早いんだよ笑」
時計を見るとまだ5分前だった。
少し待っていたら緋磨くんは来た。
「みんな、ごめ〜ん!!」
緋色くんは白のデニムに黄色のロンTシャツ着て来た。
桜樹くんには負けるけど緋磨くんも身長が高いから似合っていた。
「じゃあ、映画行く前にご飯食べよっか!」
「了解!」
お腹すいたな〜早く食べたい。
「どこ行く?」
「俺ハンバーガー食いてえ!」
おっ!私も食べたい!
「私も!桜樹くんは、何食べたい?」
「俺は何でもいい」
何でもいいんだ。好きな食べ物とかないのかな。
「じゃあハンバーガーにするか」
しばらく私たちは歩いてファストフード店の中に入りそれぞれが食べたいものを頼んで席へ移動した。
「みんな好きな人いる?」
緋磨くん、急にどうしたんだ?
「そういう緋磨はいるの?」
私もそれ気になってた!いるのかな?
「お、俺!?い、いないよ」
なんか動揺してる?顔も赤くなってるし。
「あぁこれいるな笑」
「誰だよ笑」
柚羽ちゃんも桜樹くんもノリノリだ。
「本当は、いる」
「誰?どんな人?」
緋磨くんめっちゃ顔赤いな。そりゃあそっか。
「優しくていつも笑ってる。サバサバしてるけど女の子らしくて好きなんだ」
え、めっちゃ好きじゃん。
「いいじゃん!頑張って!」
優しくて笑っててサバサバしてるけど女の子っぽい。
ん?これ柚羽ちゃんじゃない?
えー2人ともお似合いだな!
今度柚羽ちゃんに聞いてみよう。
ハンバーガーを食べ終わった私たちは映画館に移動した。
見るのはヒューマン映画で親を亡くした子供が幸せを掴んでいくストーリーだった。
映画館の席に緋磨くん、柚羽ちゃん、私、桜樹くんという順番で座った。
「見るの楽しみだね!」
「俺泣きたくねぇな」
「泣いてもいいよ、慰めてあげる笑
柚羽ちゃんは緋磨くんと話してた。
私は話す人がいなかったから桜樹くんに話しかけた。
「桜樹くんはこういう映画泣く?」
無視されなければマシだ。
「あんまり泣かないかな。お前は泣くの?」
え!まさかの質問してくれた。
「私もあんまり泣かない気がする」
泣いたところで何かが変わるわけでもないし、どうせ実在しないんだから。
ブーー!!
映画が始まる。
予想通り序盤主人公が偏見、虐待で苦しむシーンが出てきた。
見てて辛くなるほど演技が上手でびっくりした。
隣を見ると緋磨くんはすでに泣いていて柚羽ちゃんも涙を堪えていた。
反対側を見ると桜樹くんは下を向いていて泣いてるのかなと思った。
しかし桜樹くんの顔を見ると泣いてるのではなく、苦しんでいるような雰囲気だった。
「桜樹くん、大丈夫?」
桜樹くんはこっちを見て横に首を小さく振った。
これはやばい、そう直感的に感じた私は柚羽ちゃん達に「ちょっと桜樹くんと外に出てくる」と、声をかけて桜樹くんと外に出た。
外に出た瞬間桜樹くんに抱きしめられた。
桜樹くんは泣いていた。
「桜樹くん、どうしたの?大丈夫だよ大丈夫」
私は微かに震えてる桜樹くんの背中を安心させるように撫でて根拠のない大丈夫を言い続けていた。
しばらくして私から離れた桜樹くんは小さく「ごめん」と呟き離れていった。
「もう大丈夫なの?」
「ああ、大大大」
桜樹くんの顔はまだ青くて大丈夫そうには見えなかった。
でも本人が大丈夫って言ってるから「そっか」としか言いようがなかった。
「中戻ろうか」
「.....うん」
柚羽ちゃん達のところに戻った時は柚羽ちゃんと緋磨くんは号泣していた。
ストーリーはほぼクライマックスでお涙頂戴シーンだった。
「ごめん、戻りました」と小さい声で柚羽ちゃんに声をかけて席に着く。
右側の桜樹くんを見るとさっきより落ち着いていたけどやっぱり不安げな顔していた。
私よりも前についていたのはなんと桜樹くんだった。
同じ映画館に行くのに話しかけないのはおかしいからとりあえず話しかけよう。
「桜樹くん!お待たせ」
桜樹くんはこっちを見て「いや、そんな待ってない」と言ってくれた。
そういえば、桜樹くんの私服を初めて見た。
桜樹くんは黒のスキニー、緑色のパーカーを着ていた。
髪も軽くセットしてピアスもつけていた。
制服とのギャップなのか、とてもかっこよく見えた。
「桜樹くんの私服かっこいいんだね!めっちゃ似合ってる」
「っ.....!!」
照れてるのかな笑
意外と可愛いところあるんだ。
「お待たせ〜!!」
あっ!柚羽ちゃんだ!
柚羽ちゃんもこの前買った服を着て来ていた。
やっぱり似合ってて可愛いなぁ。
「遥我も待った?」
「いや、全然。ついさっき、来たとこ」
あれ?桜樹くん、少し顔と耳が赤くない?
さては!柚羽ちゃんのこと好きなのかな?
2人とも身長高くて美形だからお似合いだな。
「片桐、遅えな」
「うちらが、早いんだよ笑」
時計を見るとまだ5分前だった。
少し待っていたら緋磨くんは来た。
「みんな、ごめ〜ん!!」
緋色くんは白のデニムに黄色のロンTシャツ着て来た。
桜樹くんには負けるけど緋磨くんも身長が高いから似合っていた。
「じゃあ、映画行く前にご飯食べよっか!」
「了解!」
お腹すいたな〜早く食べたい。
「どこ行く?」
「俺ハンバーガー食いてえ!」
おっ!私も食べたい!
「私も!桜樹くんは、何食べたい?」
「俺は何でもいい」
何でもいいんだ。好きな食べ物とかないのかな。
「じゃあハンバーガーにするか」
しばらく私たちは歩いてファストフード店の中に入りそれぞれが食べたいものを頼んで席へ移動した。
「みんな好きな人いる?」
緋磨くん、急にどうしたんだ?
「そういう緋磨はいるの?」
私もそれ気になってた!いるのかな?
「お、俺!?い、いないよ」
なんか動揺してる?顔も赤くなってるし。
「あぁこれいるな笑」
「誰だよ笑」
柚羽ちゃんも桜樹くんもノリノリだ。
「本当は、いる」
「誰?どんな人?」
緋磨くんめっちゃ顔赤いな。そりゃあそっか。
「優しくていつも笑ってる。サバサバしてるけど女の子らしくて好きなんだ」
え、めっちゃ好きじゃん。
「いいじゃん!頑張って!」
優しくて笑っててサバサバしてるけど女の子っぽい。
ん?これ柚羽ちゃんじゃない?
えー2人ともお似合いだな!
今度柚羽ちゃんに聞いてみよう。
ハンバーガーを食べ終わった私たちは映画館に移動した。
見るのはヒューマン映画で親を亡くした子供が幸せを掴んでいくストーリーだった。
映画館の席に緋磨くん、柚羽ちゃん、私、桜樹くんという順番で座った。
「見るの楽しみだね!」
「俺泣きたくねぇな」
「泣いてもいいよ、慰めてあげる笑
柚羽ちゃんは緋磨くんと話してた。
私は話す人がいなかったから桜樹くんに話しかけた。
「桜樹くんはこういう映画泣く?」
無視されなければマシだ。
「あんまり泣かないかな。お前は泣くの?」
え!まさかの質問してくれた。
「私もあんまり泣かない気がする」
泣いたところで何かが変わるわけでもないし、どうせ実在しないんだから。
ブーー!!
映画が始まる。
予想通り序盤主人公が偏見、虐待で苦しむシーンが出てきた。
見てて辛くなるほど演技が上手でびっくりした。
隣を見ると緋磨くんはすでに泣いていて柚羽ちゃんも涙を堪えていた。
反対側を見ると桜樹くんは下を向いていて泣いてるのかなと思った。
しかし桜樹くんの顔を見ると泣いてるのではなく、苦しんでいるような雰囲気だった。
「桜樹くん、大丈夫?」
桜樹くんはこっちを見て横に首を小さく振った。
これはやばい、そう直感的に感じた私は柚羽ちゃん達に「ちょっと桜樹くんと外に出てくる」と、声をかけて桜樹くんと外に出た。
外に出た瞬間桜樹くんに抱きしめられた。
桜樹くんは泣いていた。
「桜樹くん、どうしたの?大丈夫だよ大丈夫」
私は微かに震えてる桜樹くんの背中を安心させるように撫でて根拠のない大丈夫を言い続けていた。
しばらくして私から離れた桜樹くんは小さく「ごめん」と呟き離れていった。
「もう大丈夫なの?」
「ああ、大大大」
桜樹くんの顔はまだ青くて大丈夫そうには見えなかった。
でも本人が大丈夫って言ってるから「そっか」としか言いようがなかった。
「中戻ろうか」
「.....うん」
柚羽ちゃん達のところに戻った時は柚羽ちゃんと緋磨くんは号泣していた。
ストーリーはほぼクライマックスでお涙頂戴シーンだった。
「ごめん、戻りました」と小さい声で柚羽ちゃんに声をかけて席に着く。
右側の桜樹くんを見るとさっきより落ち着いていたけどやっぱり不安げな顔していた。