“もう離れない…お前を愛してんだよ。離れらんねぇ”
んぎゃぁぁぁぁぁぁ!!なんだこの展開!!神…
いやまじで狂愛よすぎ…
ボフッとベッドに倒れる。
私が今読んでいたものが何かだって?嘘知らないの?!
『狂う程の愛を』っていうBL漫画!!
略して狂愛!!
ホントいいよぉ〜。まじでやべぇ。
だってさ、一回別れたんだよ?ねぇ、なのに愛に気づいて戻るの最高かよ!!早く次の巻来ないかなぁ〜
あ、私を誰だかご存知ないと?
私は古谷由菜。明日で高1。そう、陰キャには辛い入学式なのだ!
中学校で色々ありすぎて地頭はよかったから倍率の高いここを受けて受かったのだ!
ただし。
コミュ障には辛いよね?知り合い1人。辛くないすか?
春休みにここに来る同中のまあまあ仲良かった奴に裏切られた身だぞ?
メンタルズタボロだわw
ガチャッ
「由菜〜?明日の準備したの〜?」
「…あ。」
おかー様に今だけは感謝を述べよう。
私何も準備してないっ☆
忘れ物魔(というかただの阿呆)である私はとにかく厳重チェックをしないと忘れ物をする。
な・の・に
今日(入学式前日)準備ができていないという悲劇(元をいえば自分のせい)。
終わってる…
まぁ頑張りますよ。
荷物を詰めながら明日のことを考える。
はぁ、明日クラス発表か。
結奈と同じクラスだといいなぁ〜。
それであの人と同じクラスじゃないといいなぁ〜。
神様にこれでもかというほど祈っておく。
でも1番大事なのは。
男子の人数だよね!?
だってうちの学校男子と女子の比率決まってないから女子のが多いの!
どれだけ男子がいるのかにかかってるよね…
絡みが見られるかどうかが全てじゃん?
腐女子にとっては!!
それがっ!
1番大事なのだっ!!
「由菜〜?そろそろ寝なさいよ〜?」
「りょ〜」
こんなこと考えてる私って、意外と呑気?
一応真面目に持ち物チェックを終え、ベッドの中へ。
明日はどんな感じなのかな。
不安は残るものの、期待に胸を膨らませ眠りについた。