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ピッ ピッ

機械的に商品のバーコードを通していく。

「540円になります。」

我ながら合成音声のように淡々と述べる。

「えっ、あ、はい…えっと〜…すいませんmelonでいいですか…?」

なんなの先に言ってくれない?
もごもごキョドキョドしちゃって。こう言う要領悪い人ってすっごく見ていてイライラする。

「はい。」

そんなのおくびにも出さず、淡々と、淡々とをひたすら意識し続けて機械を操作する。

「ありがとうございました。」

ありえないくらい感謝のこもってないありがとうございました。
ほんと、滑稽だ。私は何をして生きてるんだろう。