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「ねえ見て澪!めっっちゃ可愛くない!?」
今日も私の友人は、SNSでキャーキャー言ってる。
毎回反応が薄いのは分かってるはずなのに、懲りもなくスイーツだか雑貨屋だかの画像を見せてくる。
別に一花のことが嫌いなわけじゃないし、信頼もしてる。
でもどうしてもやっぱり、流行とかには興味がない。
「あーうんそうだねすっごくかわいいー。」
「澪、世界一棒読み。」
「んー?そんなことないよー?」
「逆にそこまで棒読みできるのすごい。」
「いやだって興味ないしー。」
「ちゃんと見てないからでしょー?一緒に行こうよ!行けば魅力がわかるはず!」
「むーり。そう言うとこは愛海ちゃんたちと行けばいいでしょー。」
行ったら行ったで美味しいのは分かってる。
かわいいのが売ってるのは分かってる。
でも私にはそんなキラキラしたかわいいものは似合わない。
私に昼は似合わない。
するとそこで、愛海ちゃんが一花の元にやって来た。
「ねえ一花、フレーバードーナツの新作できたの知ってる?」
まさに今一花が見せてきたドーナツだ。よかった。
私が行かなくて済む。一花はちゃんと楽しいと思っている人とドーナツを食べれる。
win-winってやつだ。
「知ってる知ってる!行きたいんだよね〜!」
「今日行こうと思ってるんだけど一花来るよね?」
「うん!行く!」
「じゃあまた後でねー!」
「ありがとう〜!」
めっちゃ元気に手を振った一花はハッとしたようにこっちを見た。
言いたいことは何となく分かった。
「ごめん澪…。」
「んーん。言ったでしょ。愛海ちゃんたちと行けって。」
「いやそうなんだけどさー。む〜。今度こそ澪を連れて行くからなー!!」
「はいはい。行かないよー。」
「何だと〜!!」
チョンチョンしてくるけどまあ特に意見を変える気はない。
一花みたいなキラキラした子が何で私に関わってんのかいまだにわからない。
「感想聞かせてね。」
「うん!食レポ原稿用紙30枚くらい書いてきてあげるから!」
「はは。お願いね。」
キーンコーンカーンコーン
チャイムが鳴った。
先生が入ってくる。
何か話し始める。
クラスメイトが何か文句を言う。
私の耳にはその全てが入ってこない。
「ねえ見て澪!めっっちゃ可愛くない!?」
今日も私の友人は、SNSでキャーキャー言ってる。
毎回反応が薄いのは分かってるはずなのに、懲りもなくスイーツだか雑貨屋だかの画像を見せてくる。
別に一花のことが嫌いなわけじゃないし、信頼もしてる。
でもどうしてもやっぱり、流行とかには興味がない。
「あーうんそうだねすっごくかわいいー。」
「澪、世界一棒読み。」
「んー?そんなことないよー?」
「逆にそこまで棒読みできるのすごい。」
「いやだって興味ないしー。」
「ちゃんと見てないからでしょー?一緒に行こうよ!行けば魅力がわかるはず!」
「むーり。そう言うとこは愛海ちゃんたちと行けばいいでしょー。」
行ったら行ったで美味しいのは分かってる。
かわいいのが売ってるのは分かってる。
でも私にはそんなキラキラしたかわいいものは似合わない。
私に昼は似合わない。
するとそこで、愛海ちゃんが一花の元にやって来た。
「ねえ一花、フレーバードーナツの新作できたの知ってる?」
まさに今一花が見せてきたドーナツだ。よかった。
私が行かなくて済む。一花はちゃんと楽しいと思っている人とドーナツを食べれる。
win-winってやつだ。
「知ってる知ってる!行きたいんだよね〜!」
「今日行こうと思ってるんだけど一花来るよね?」
「うん!行く!」
「じゃあまた後でねー!」
「ありがとう〜!」
めっちゃ元気に手を振った一花はハッとしたようにこっちを見た。
言いたいことは何となく分かった。
「ごめん澪…。」
「んーん。言ったでしょ。愛海ちゃんたちと行けって。」
「いやそうなんだけどさー。む〜。今度こそ澪を連れて行くからなー!!」
「はいはい。行かないよー。」
「何だと〜!!」
チョンチョンしてくるけどまあ特に意見を変える気はない。
一花みたいなキラキラした子が何で私に関わってんのかいまだにわからない。
「感想聞かせてね。」
「うん!食レポ原稿用紙30枚くらい書いてきてあげるから!」
「はは。お願いね。」
キーンコーンカーンコーン
チャイムが鳴った。
先生が入ってくる。
何か話し始める。
クラスメイトが何か文句を言う。
私の耳にはその全てが入ってこない。