そう言いながら私のほうへと歩いて来るラルスさま。
 私の元までいらっしゃったラルスさまは、私に優しい微笑みでこう言いました。

「ローゼマリー、社交界に来ていくドレスを見に行こうか」
「(え?)」

 私は予想外のことを言われてきょとんとしてしまいました。そんな私を見てラルスさまはニコリと笑いました。



◇◆◇


「──っ!!」
「ここにあるもので好きなものある? 今回はオーダーメイドだと間に合わないから既製品で、になってしまうけれど」

 私は見たこともないドレスの数々に圧倒されました。
 ピンクに黄色、水色に紫。いろんな色のドレスが並んでいます!!
 ドレスの形もたくさんあるようで一体何種類あるのか、どれがいいのか私には検討もつきません。

「ここの服屋はヴィルフェルト家の行きつけでね、私もよく来ているよ」
「(ふんふん)」

 私はラルスさまのお話に耳を傾けながら、見ているだけでも楽しいドレスで楽しみます。
 すると、お店の方が私に話しかけてくださいました。

「ローゼマリー様、お気に召したものはございますか?」