今日は俊哉と芽瑠を俊君のお母さん──真彩さんに預けて俊君と出かける。
『今日おばあさまのとこにいけるの⁉』
朝からはしゃいでいた芽瑠。
『芽瑠うるさいってば』
それを叱る俊哉。
『だってだって、ありすちゃんにも会えるしおばあさまに会えるんだよ⁉』
愛梨珠ちゃんは俊君の妹。
ノリがよくて芽瑠は大好きらしい。
「いってらっしゃい、俊哉、芽瑠。迷惑かけちゃダメだよ?」
「はーい、心配しないでよー!パパとママ楽しんでね」
芽瑠は自信満々に自分の胸を叩いた。
「いってきます。芽瑠は僕がどうにか抑えるから心配しないで楽しんでね」
俊哉はしっかり者に育った。
「うん、ありがとね」
二人が鬼頭家の使用人の人に誘導されて車に乗った。
「……なんか、静かなのって久しぶりだね」
俊君が言った。
「確かに。芽瑠と俊哉はいつもおしゃべりだもんね」
芽瑠は予想がつくけれど、俊哉も意外とお喋りで。
夕飯のときは二人の学校の話を聞く。
例えば芽瑠なら。
『ねぇママ聞いて。今日ね長距離走があったの、もう脚パンパン!むくんじゃう』
なんて、少し大人びている会話を繰り広げる。
『そう、マッサージしないとね。……俊哉は?学校どうだった?』
黙々と食事を進める俊哉。
『あー……そういえば、今日新しい能力を使えるようになったんだ。僕と友達で異能を使っての模擬戦をしたんだよ』
模擬戦なんて普段聞かない言葉。
『模擬戦って……危ないじゃない、大丈夫なの?』
不安になって聞くと芽瑠と俊哉は目を合わせた。
『ママ、安心して?授業内の話だから。授業で異能の練習みたいな感じの実技があって、その中でも能力のコントロールが上手な子が選ばれて模擬戦を行うの』
さすが俊君の子供、能力には優れているよう。
俊哉はいつも模擬戦で選ばれているらしい。
もちろん、すごいのは俊哉だけでない。
芽瑠も能力に優れていて、芽瑠のことを知っている人は皆『可愛すぎる女帝』と呼ばれている。
「そうだね。芽唯は話聞くのに精いっぱいだもん」
俊君はクスクス笑っている。
「いやっ、模擬戦とか聞きなれない単語すぎてっ!」
「確かに、あやかしと関わりないと聞かないよね……って、もう時間やばいね」
「ほ、ホントだ!早く行こ!」
私たちは車に乗ってレストランに行った。
そのレストランは全部屋個室。
「──あ、やっと来た」
「久しぶり~!」
「昔と変わってないようね」
そこにはメアリ、新菜ちゃん、美月がいた。
「みんな……っ!」
感動的な再開。
メアリに関しては高校卒業から今まで会えていなかった。
美月と新菜ちゃんは芽瑠と俊哉が生まれてから何度か会っている。
「メアリ、本当に久しぶり!」
「本当に何年ぶりかしら。芽唯、子供生まれたんでしょ?祝いの言葉も遅くなっちゃって……ホントにごめんね、今更だけどおめでとう」
メアリは私に抱きついた。
「わわっ!ありがとね、忙しかったんでしょ?仕方ないよ~」
そこからはもうパーティーのように騒がしくて。
「芽瑠ちゃんと俊哉くんって今何歳なの~?」
新菜ちゃんが質問攻めしてきたり。
「えっと、今小四だよ」
「甘々な生活なんでしょうね」
「もう全て想像できますわ」
メアリと美月は口をそろえて言った。
「ええっ、ま、まあ……あながち間違ってはないんだけど……」
自分で言っておいて恥ずかしくなる。
「なに顔真っ赤にしてるのよ」
メアリが冷静に言う。
クスッと美月が笑った。
「俊は芽唯が可愛くて仕方ないようですわね」
美月の言葉に大きく頷いた。
これからも甘い生活は続いていくのが想像できてしまう。
私もたくさん俊君に愛を返せるように頑張らないと。
『今日おばあさまのとこにいけるの⁉』
朝からはしゃいでいた芽瑠。
『芽瑠うるさいってば』
それを叱る俊哉。
『だってだって、ありすちゃんにも会えるしおばあさまに会えるんだよ⁉』
愛梨珠ちゃんは俊君の妹。
ノリがよくて芽瑠は大好きらしい。
「いってらっしゃい、俊哉、芽瑠。迷惑かけちゃダメだよ?」
「はーい、心配しないでよー!パパとママ楽しんでね」
芽瑠は自信満々に自分の胸を叩いた。
「いってきます。芽瑠は僕がどうにか抑えるから心配しないで楽しんでね」
俊哉はしっかり者に育った。
「うん、ありがとね」
二人が鬼頭家の使用人の人に誘導されて車に乗った。
「……なんか、静かなのって久しぶりだね」
俊君が言った。
「確かに。芽瑠と俊哉はいつもおしゃべりだもんね」
芽瑠は予想がつくけれど、俊哉も意外とお喋りで。
夕飯のときは二人の学校の話を聞く。
例えば芽瑠なら。
『ねぇママ聞いて。今日ね長距離走があったの、もう脚パンパン!むくんじゃう』
なんて、少し大人びている会話を繰り広げる。
『そう、マッサージしないとね。……俊哉は?学校どうだった?』
黙々と食事を進める俊哉。
『あー……そういえば、今日新しい能力を使えるようになったんだ。僕と友達で異能を使っての模擬戦をしたんだよ』
模擬戦なんて普段聞かない言葉。
『模擬戦って……危ないじゃない、大丈夫なの?』
不安になって聞くと芽瑠と俊哉は目を合わせた。
『ママ、安心して?授業内の話だから。授業で異能の練習みたいな感じの実技があって、その中でも能力のコントロールが上手な子が選ばれて模擬戦を行うの』
さすが俊君の子供、能力には優れているよう。
俊哉はいつも模擬戦で選ばれているらしい。
もちろん、すごいのは俊哉だけでない。
芽瑠も能力に優れていて、芽瑠のことを知っている人は皆『可愛すぎる女帝』と呼ばれている。
「そうだね。芽唯は話聞くのに精いっぱいだもん」
俊君はクスクス笑っている。
「いやっ、模擬戦とか聞きなれない単語すぎてっ!」
「確かに、あやかしと関わりないと聞かないよね……って、もう時間やばいね」
「ほ、ホントだ!早く行こ!」
私たちは車に乗ってレストランに行った。
そのレストランは全部屋個室。
「──あ、やっと来た」
「久しぶり~!」
「昔と変わってないようね」
そこにはメアリ、新菜ちゃん、美月がいた。
「みんな……っ!」
感動的な再開。
メアリに関しては高校卒業から今まで会えていなかった。
美月と新菜ちゃんは芽瑠と俊哉が生まれてから何度か会っている。
「メアリ、本当に久しぶり!」
「本当に何年ぶりかしら。芽唯、子供生まれたんでしょ?祝いの言葉も遅くなっちゃって……ホントにごめんね、今更だけどおめでとう」
メアリは私に抱きついた。
「わわっ!ありがとね、忙しかったんでしょ?仕方ないよ~」
そこからはもうパーティーのように騒がしくて。
「芽瑠ちゃんと俊哉くんって今何歳なの~?」
新菜ちゃんが質問攻めしてきたり。
「えっと、今小四だよ」
「甘々な生活なんでしょうね」
「もう全て想像できますわ」
メアリと美月は口をそろえて言った。
「ええっ、ま、まあ……あながち間違ってはないんだけど……」
自分で言っておいて恥ずかしくなる。
「なに顔真っ赤にしてるのよ」
メアリが冷静に言う。
クスッと美月が笑った。
「俊は芽唯が可愛くて仕方ないようですわね」
美月の言葉に大きく頷いた。
これからも甘い生活は続いていくのが想像できてしまう。
私もたくさん俊君に愛を返せるように頑張らないと。