「たい、よう?」
放課後。
太陽と一緒に帰ろうと、太陽の教室に行くと、なんとそこには……。
「太陽、大好きだ」
「私も大好き、堀内(ほりうち)くん。……んんっーまっ」
そう言いながらキスする太陽と堀内。
二人は……愛し合って、る……?
その後、俺はいつの間にか雲莉といた。
雲莉は俺が居るのを見て、「三日月ーっ!」と呼んでも何も反応していなかったらしい。
だからわざわざ俺を担いで生徒用昇降口につれてきてくれたみたいだ。
「三日月、何回呼んでも反応しないもんなー。何かあったのか?」
「……なんでもねぇよ」
そう答えて俺はそっぽを向いた。
この事を伝えると雲莉は絶対に怒りに支配されてしまうし、何より雲莉はショックをうけるだろうから。
「変な三日月。じゃ、俺ここだから。」
そう言われはっとして顔を上げる。
いつの間にか雲莉の家の曇り書店に着いていた。
曇り書店は有名な書店で、雲莉の家は結構儲かっている。
そんな中、俺は雲莉にこう言った。
「雲莉、お前ん家寄って良いか?ちょっと買いたい本あるからさ」
そう言って俺は雲莉の前で手を合わせると、雲莉は「しょうがないなぁ」と笑った。
「いいよ。てか時間あれば俺と遊ばねぇか?両親いないし、あと今日俺だけで仕事終わらせないとだから手伝ってほしいんだよ」
そう言ってくれた雲莉に、俺はぺこりと礼をした。


「はいはーい。お買い上げ、ありがとうございまあす」
そう言ってサッとお釣りを返してくれる雲莉。
「……ありがと。じゃ、俺も手伝うか」
そう言って俺は作業に取り掛かった。


「はい、760円ちょうどちょうだいしました。えーと、こちらレシートと、お買い得券です。お買い上げありがとうございました~」
レジ係を任された俺は、一人目が終わりほっと息をついた。
「頑張ってるな、三日月。その調子で頑張れよ……と言いたいところだが、お前は月毎の売り上げをまとめてくれないか?重要倉庫に資料があるから、それを見てこの書類にまとめてほしいんだ」
そう言って俺に書類を差し出してきた雲莉。
書類作業は苦手だが、そんなワガママは言ってられない。
「……分かった」
「ありがとな。じゃあ重要倉庫の鍵を渡すな。後で返してくれ」
そう言って雲莉は俺に重要倉庫の鍵を渡して、レジうちの仕事に行ってしまった。
「……はぁ、やるか」
ため息を吐き出してそう言って、俺は曇り書店を出た。
『重要倉庫は右に曲がると緑色のレバーがある。そこを引くと道が出てくるから、そこを進めばあるぞ。重要倉庫は誰にも知られちゃいけないから、人がいないのを確認してからレバーを下げてくれ、いいな?』
雲莉に聞いた言葉を思い出しながら右に曲がった。
すると本当に緑のレバーがあり、内心びっくりした。
「……人は、いないよな」
辺りを見渡してそう言うと、俺は緑のレバーをひいた。