暗く、昏い闇の中。
何も目視できない深い漆黒の闇の中に、それは、いた。
《それデ……うマクいったノカ……》
何も無い筈の闇の中で、くぐもった声だけが空間に木霊する。
いや、それが声なのかも本当の所は良くわからない。その存在自体も何処にも認識出来ないのだから。
在るのはただ、漆黒の闇のみ。
ただ確かにそれはそこに存在していた。いや、存在していない筈が無い。それほどに、それは猛烈な瘴気のような、威厳のような、どす黒い圧を周囲に放っていたのだから。
「ククク……はい。四人共に覚醒に至りましたよ。とは言っても皆まだまだ取るに足らない存在デスケドネ」
表情は無いが、声だけ聞けば実に愉しそうに答える、その場にいるもう一つの存在。
グリアモール。
端から見ればただの一人言(独り言)のようにも見えるが、それらは言葉を交わしていた。いや、意思を通い合わせていた。
《……そうカ……》
それだけ呟くと、闇の中に先程まで満ちていた、確かにそこに在ったモノが、忽然と消え失せてしまった。
そこに佇む、一人取り残されたグリアモール。
「ククク……。まだまだコレカラダヨ……お楽しみハ」
そうしてグリアモールもその空間から掻き消えた……。
何も目視できない深い漆黒の闇の中に、それは、いた。
《それデ……うマクいったノカ……》
何も無い筈の闇の中で、くぐもった声だけが空間に木霊する。
いや、それが声なのかも本当の所は良くわからない。その存在自体も何処にも認識出来ないのだから。
在るのはただ、漆黒の闇のみ。
ただ確かにそれはそこに存在していた。いや、存在していない筈が無い。それほどに、それは猛烈な瘴気のような、威厳のような、どす黒い圧を周囲に放っていたのだから。
「ククク……はい。四人共に覚醒に至りましたよ。とは言っても皆まだまだ取るに足らない存在デスケドネ」
表情は無いが、声だけ聞けば実に愉しそうに答える、その場にいるもう一つの存在。
グリアモール。
端から見ればただの一人言(独り言)のようにも見えるが、それらは言葉を交わしていた。いや、意思を通い合わせていた。
《……そうカ……》
それだけ呟くと、闇の中に先程まで満ちていた、確かにそこに在ったモノが、忽然と消え失せてしまった。
そこに佇む、一人取り残されたグリアモール。
「ククク……。まだまだコレカラダヨ……お楽しみハ」
そうしてグリアモールもその空間から掻き消えた……。