羽周は小・中一緒の同級生で、中2から学校に来なくなり、家からも出なくなった……。
出てる……。
もう会えないと…思ってたのに……。
フードを被っていても分かる伸ばしっぱなしの長い髪と白すぎる顔から、外にはそんなに出ていないだろうけど……。
「久しぶり!!!」
あまりしゃべってなかったわたし達。
「お久し…ぶりです……」
でも、また会えて嬉しい!!!
「夜の散歩?」
「いえ……。
ごみ拾い……です……」
羽周の右手にはコンビニ袋。
その中に空きカンやお菓子の袋などが入っているのが見える。
「ずっと……家にこもり続けるのは…良くないと…思って……まず…夜に出ようと……。
ごみ拾いは……何か…役に…立ちたくて……」
羽周……。
「すごいね……」
「どこがですか……」
今の自分のままじゃ良くないと思って行動出来た事。
わたしは出来てないからさ……。