「そうやってすぐ落ち込んで、悔しくて仕方なくて、どうして私は……って」
心から口先へと上ってきた言葉をそのまま絞り出す。
「今日は友だちに彼氏ができてた。私なんて人生で1回もいたことないのに、その子3人目だって。
小テスト、隣の人と交換して丸つけしたら私の方が5点も下だった。
SNSに中学時代の友達が男女含めた大人数で遊びに行った写真載せてた。すごく垢抜けて可愛くなってた」
いつも、どうでもいい嫉妬が溢れだして止まらなくなる。
だから必死に私も勉強して、おしゃれして、友だちを増やして…………。
それに。
「すぐ人の粗探しをしてる。自分より優れてる人のできてない部分が見えるだけで、少しだけ自分を安心させられる気がして」
それでも満たされなくて、ひたすら仮初の幸せを探してる気がする。
だれもこんなに弱い私のことも、醜い私のことも知らない。それでいいと思ってた。のに。
「すみません、こんなこと言うはずじゃ……」
「コトハはすごいね」
「え?」
「だって、そうやってたくさんがんばってきたんでしょ?」
乾いた心に一滴の恵みが落ちて。少しずつ、少しずつ、浸透していく。
そんなふうに、言いようのない感情が募っていって、私の瞳からも一滴の雫が落ちた。
私が出した結果に対する『すごいね』も、私が出す結果のための『がんばって』もたくさん言われてきた。
そういうのは別にいらなかった。形だけの褒め言葉も応援の言葉も、何もかも私を満たしてはくれなかった。
『コトハはがんばってるよ』
私は、ずっとそんなふうに認めてほしかったのかもしれない。
心から口先へと上ってきた言葉をそのまま絞り出す。
「今日は友だちに彼氏ができてた。私なんて人生で1回もいたことないのに、その子3人目だって。
小テスト、隣の人と交換して丸つけしたら私の方が5点も下だった。
SNSに中学時代の友達が男女含めた大人数で遊びに行った写真載せてた。すごく垢抜けて可愛くなってた」
いつも、どうでもいい嫉妬が溢れだして止まらなくなる。
だから必死に私も勉強して、おしゃれして、友だちを増やして…………。
それに。
「すぐ人の粗探しをしてる。自分より優れてる人のできてない部分が見えるだけで、少しだけ自分を安心させられる気がして」
それでも満たされなくて、ひたすら仮初の幸せを探してる気がする。
だれもこんなに弱い私のことも、醜い私のことも知らない。それでいいと思ってた。のに。
「すみません、こんなこと言うはずじゃ……」
「コトハはすごいね」
「え?」
「だって、そうやってたくさんがんばってきたんでしょ?」
乾いた心に一滴の恵みが落ちて。少しずつ、少しずつ、浸透していく。
そんなふうに、言いようのない感情が募っていって、私の瞳からも一滴の雫が落ちた。
私が出した結果に対する『すごいね』も、私が出す結果のための『がんばって』もたくさん言われてきた。
そういうのは別にいらなかった。形だけの褒め言葉も応援の言葉も、何もかも私を満たしてはくれなかった。
『コトハはがんばってるよ』
私は、ずっとそんなふうに認めてほしかったのかもしれない。