「あいつは……、ムツヤ殿の事を裏の住人と言っていましたが、まさか……」
そこまで言ってモモはしまったと息を飲む。この場に居るのはムツヤの事情を知るものだけではない。
「なぁ、お前一体何者なんだ。裏の住人だとか死体が仲間ってどういう事なんだ?」
アシノとヨーリィ以外の全員が下を向いて言葉を出せずにいた。そんな場の空気を壊すようにムツヤのペンダントが紫色の光を出す。
「はーい、こんにちは! 勇者アシノ」
「なっ」
急に目の前に現れた肌の露出が多い邪神に、アシノは驚き固まってしまう。
「私は裏ダンジョンの主、サズァンよ。よろしくー」
自己紹介を済ますとサズァンは右手の親指をグッと立てる。モモが「言っちゃっていいのですか!?」と叫んでいた。
「いいのいいの、どうせムツヤの事知っちゃったんだし、それに緊急事態だから贅沢は言ってらんないわ」
「緊急事態とは何ですか?」
ユモトがおずおずと手を上げて聞く。するとサズァンは急に真剣な表情になり言葉を出す。
「あんまり長く話せないから手短に言うわね、ムツヤのカバンから裏ダンジョンの武器や道具がいくつか…… いや、大量に盗まれてるわ」
それを聞いてモモは青ざめた。あの強力な道具たちがよりにもよって危険思想を持つキエーウに渡ってしまった。それがどういう事かは想像に難くない。
「ごめんなさいサズァン様!! 俺が油断していたからこんな事に……」
「ムツヤは悪くないのよー? 悪いのはあのウートゴとかいう男なんだから」
子供をあやすようにサズァンが言うと、完全に蚊帳の外にいるアシノが声を出す。
「これは一体どうなっているんだ、何の話をしているんだ?」
「ごめーん、魔力が無くなっちゃいそうだから皆で説明よろしくね、それじゃあねー!」
ムツヤ達はこの状況を丸投げされてしまった。どうしたものかと考えるモモとうーんと唸るムツヤ。ヨーリィは何を考えているのかわからないが、ユモトも何かを考えている。
「わかった、黙っているだけじゃ何も始まらない。落ち着いて話せる場所があるから案内しよう」
そこまで言ってモモはしまったと息を飲む。この場に居るのはムツヤの事情を知るものだけではない。
「なぁ、お前一体何者なんだ。裏の住人だとか死体が仲間ってどういう事なんだ?」
アシノとヨーリィ以外の全員が下を向いて言葉を出せずにいた。そんな場の空気を壊すようにムツヤのペンダントが紫色の光を出す。
「はーい、こんにちは! 勇者アシノ」
「なっ」
急に目の前に現れた肌の露出が多い邪神に、アシノは驚き固まってしまう。
「私は裏ダンジョンの主、サズァンよ。よろしくー」
自己紹介を済ますとサズァンは右手の親指をグッと立てる。モモが「言っちゃっていいのですか!?」と叫んでいた。
「いいのいいの、どうせムツヤの事知っちゃったんだし、それに緊急事態だから贅沢は言ってらんないわ」
「緊急事態とは何ですか?」
ユモトがおずおずと手を上げて聞く。するとサズァンは急に真剣な表情になり言葉を出す。
「あんまり長く話せないから手短に言うわね、ムツヤのカバンから裏ダンジョンの武器や道具がいくつか…… いや、大量に盗まれてるわ」
それを聞いてモモは青ざめた。あの強力な道具たちがよりにもよって危険思想を持つキエーウに渡ってしまった。それがどういう事かは想像に難くない。
「ごめんなさいサズァン様!! 俺が油断していたからこんな事に……」
「ムツヤは悪くないのよー? 悪いのはあのウートゴとかいう男なんだから」
子供をあやすようにサズァンが言うと、完全に蚊帳の外にいるアシノが声を出す。
「これは一体どうなっているんだ、何の話をしているんだ?」
「ごめーん、魔力が無くなっちゃいそうだから皆で説明よろしくね、それじゃあねー!」
ムツヤ達はこの状況を丸投げされてしまった。どうしたものかと考えるモモとうーんと唸るムツヤ。ヨーリィは何を考えているのかわからないが、ユモトも何かを考えている。
「わかった、黙っているだけじゃ何も始まらない。落ち着いて話せる場所があるから案内しよう」