「ムツヤさん、あんな貴重なお薬を本当にありがとうございます」
塔の中に行けば1日で30本も手に入る代物なのに何度もありがとうと感謝されるとムツヤの良心が少し痛む。
「この御恩は一生忘れません、お礼に僕に出来ることだったら何でもします」
モモはハッとした、この状況はまずい。またムツヤがハーレムを作ると言うのだろうと思い、急いで紅茶のカップを置いてムツヤの口を塞ぐ準備をする。
「それじゃあユモトさん、僕のハー」
間一髪で間に合った、そしてムツヤに耳打ちをした。
「ムツヤ殿、急にハーレムと言ってはいけないと言ったではないですか!」
「あ、そうでした」
ユモトは可愛らしく首をかしげて何を言いかけたのだろうと思う。
「えーっと、ユモトさんは冒険者なのだろうか?」
モモが代わりに話を進めていく。
「えぇ、病気になる前は冒険者でした。あと僕のことは『ユモト』って呼んでもらって敬語も大丈夫ですよ」
「そうか、じゃあユモト。私とムツヤ殿は冒険者の仕事を何も知らないのだ。しばらく冒険者について教えてもらえるとありがたいのだが」
「それならお安い御用です! 是非一緒に依頼をこなしましょう!」
「ムツヤと一緒なら俺も安心してユモトを任せられる」
会話が聞こえていたのだろうか、ゴラテがやってきてそう言った。
「はい、これで夢に一歩近づきました」
近づいた夢とは冒険者になることだろうか、それともハーレムを作ることだろうか、いや、おそらく両方だろうとモモは考える。
「こいつ、腕力は無いが魔法は得意なんだ。上級の魔法も使える自慢の息子だ」
今ゴラテが何かとんでもない事を言ったのを二人は聞き逃さなかった。
「自慢の……息子?」
「あぁ、お前達もユモトが女だと思ってたのか。こいつは死んだ嫁にそっくりでよ、よく女に間違われるが息子だよ」
二人の驚いた声と共に、またムツヤのハーレムが遠ざかっていく気がした。
塔の中に行けば1日で30本も手に入る代物なのに何度もありがとうと感謝されるとムツヤの良心が少し痛む。
「この御恩は一生忘れません、お礼に僕に出来ることだったら何でもします」
モモはハッとした、この状況はまずい。またムツヤがハーレムを作ると言うのだろうと思い、急いで紅茶のカップを置いてムツヤの口を塞ぐ準備をする。
「それじゃあユモトさん、僕のハー」
間一髪で間に合った、そしてムツヤに耳打ちをした。
「ムツヤ殿、急にハーレムと言ってはいけないと言ったではないですか!」
「あ、そうでした」
ユモトは可愛らしく首をかしげて何を言いかけたのだろうと思う。
「えーっと、ユモトさんは冒険者なのだろうか?」
モモが代わりに話を進めていく。
「えぇ、病気になる前は冒険者でした。あと僕のことは『ユモト』って呼んでもらって敬語も大丈夫ですよ」
「そうか、じゃあユモト。私とムツヤ殿は冒険者の仕事を何も知らないのだ。しばらく冒険者について教えてもらえるとありがたいのだが」
「それならお安い御用です! 是非一緒に依頼をこなしましょう!」
「ムツヤと一緒なら俺も安心してユモトを任せられる」
会話が聞こえていたのだろうか、ゴラテがやってきてそう言った。
「はい、これで夢に一歩近づきました」
近づいた夢とは冒険者になることだろうか、それともハーレムを作ることだろうか、いや、おそらく両方だろうとモモは考える。
「こいつ、腕力は無いが魔法は得意なんだ。上級の魔法も使える自慢の息子だ」
今ゴラテが何かとんでもない事を言ったのを二人は聞き逃さなかった。
「自慢の……息子?」
「あぁ、お前達もユモトが女だと思ってたのか。こいつは死んだ嫁にそっくりでよ、よく女に間違われるが息子だよ」
二人の驚いた声と共に、またムツヤのハーレムが遠ざかっていく気がした。