「おはようございます、モモさん」
特定の時間になると音が鳴る石でムツヤは目を覚ました。そしてモモを起こす。
「お、おはようございましゅ」
モモは寝たというのに何故かあまり元気そうではなかった。胸の高鳴りのせいで中々寝付けず寝不足になってしまったのだ。
「モモさん大丈夫ですか?」
「だ、大丈夫です!」
二人がホテルのフロントへ行くとグネばあさんが「寝不足かい? モモちゃん」と言い、またモモは顔を真っ赤にして否定をしていた。
約束の時間、二人は冒険者ギルドの前でゴラテを待つ。二人が到着して数分ほどでのっしのっしとあの大男が歩いて姿を見せる。
「よっしゃ、それじゃあユーカの実を探しに行くか」
「はい」
ムツヤは嬉しそうに返事をするとゴラテと一緒に歩き始めた。ゴラテの大きな歩幅に合わせるために二人は少し早歩きになる。
「あのー質問いいですか?」
「なんだ?」
「冒険者ってやっぱ依頼でモンスターを倒したり、冒険してお宝を探したりするものなんですか?」
ムツヤはずっと聞きたかったそれを質問した。隔離された田舎に住んでいる時からずっと大冒険に憧れていたからだ。
「まぁーその認識で間違いねぇよ。それより俺から今回の事について説明させてくれ」
そう言うとゴラテは懐から地図を取り出した。
「ここから6km離れた山奥で今年は見つかったらしい」
「疑問なのだが、本当に実在するのか? その幻のユーカの実ってやつは」
モモにはそのユーカの実が絵本や夢物語に出てくるような物に聞こえて仕方がない。
「実在はする、めったにお目にかかれないがな」
ゴラテの返事は曖昧なものだった。モモの疑心は強くなる。
「ユーカの実は幻だのどんな病気にでも効くだの言われているが、実際はそこまでの効果を持っていない。そして幻ってのも、ただ傷みやすくて市場に並ばないだけだ」
「ならば何故そんな物が必要なんだ?」
モモはまだこの男を完全に信頼していない。少しでも怪しい回答があったらムツヤを引っ張ってでも帰るつもりだ。
「急ぐぞ。途中の休憩で話してやる」
特定の時間になると音が鳴る石でムツヤは目を覚ました。そしてモモを起こす。
「お、おはようございましゅ」
モモは寝たというのに何故かあまり元気そうではなかった。胸の高鳴りのせいで中々寝付けず寝不足になってしまったのだ。
「モモさん大丈夫ですか?」
「だ、大丈夫です!」
二人がホテルのフロントへ行くとグネばあさんが「寝不足かい? モモちゃん」と言い、またモモは顔を真っ赤にして否定をしていた。
約束の時間、二人は冒険者ギルドの前でゴラテを待つ。二人が到着して数分ほどでのっしのっしとあの大男が歩いて姿を見せる。
「よっしゃ、それじゃあユーカの実を探しに行くか」
「はい」
ムツヤは嬉しそうに返事をするとゴラテと一緒に歩き始めた。ゴラテの大きな歩幅に合わせるために二人は少し早歩きになる。
「あのー質問いいですか?」
「なんだ?」
「冒険者ってやっぱ依頼でモンスターを倒したり、冒険してお宝を探したりするものなんですか?」
ムツヤはずっと聞きたかったそれを質問した。隔離された田舎に住んでいる時からずっと大冒険に憧れていたからだ。
「まぁーその認識で間違いねぇよ。それより俺から今回の事について説明させてくれ」
そう言うとゴラテは懐から地図を取り出した。
「ここから6km離れた山奥で今年は見つかったらしい」
「疑問なのだが、本当に実在するのか? その幻のユーカの実ってやつは」
モモにはそのユーカの実が絵本や夢物語に出てくるような物に聞こえて仕方がない。
「実在はする、めったにお目にかかれないがな」
ゴラテの返事は曖昧なものだった。モモの疑心は強くなる。
「ユーカの実は幻だのどんな病気にでも効くだの言われているが、実際はそこまでの効果を持っていない。そして幻ってのも、ただ傷みやすくて市場に並ばないだけだ」
「ならば何故そんな物が必要なんだ?」
モモはまだこの男を完全に信頼していない。少しでも怪しい回答があったらムツヤを引っ張ってでも帰るつもりだ。
「急ぐぞ。途中の休憩で話してやる」