対象:瓜屋優二
*注意 人によっては胸糞描写あり


 「あ、あなた!警察を、救急車も!お父さんが...!」
 「ああ分かった!............な、何で電話が繋がらないんだ...!?」 
 「うわああん!うわああん...!」


 娘夫婦が電話に繋がらないこと(結界で阻まれているから当然繋がらない)に狼狽し、孫はパニック起こして泣いている。ババアは腰を抜かして呆然したままだ。それらを全て無視して標的のところへ向かう。瓜屋を無理矢理起こして、その胸倉を乱暴に掴み上げる。
 
 「う、ぐぅお...!」
 「あの冬の日...お前は確かこんな風に俺の胸倉を掴んで鉄柵に押し当てやがったよなあ?バイト入ってもう数か月目のくせに、未だにミスをする俺に苛ついて、ああいうことをしたんだよなァ?
 そりゃ俺にも非はあったよ?物覚え悪くて同じミスまでしてしまって、切れたくなる気持ちはもっともだ。
 けどさァ、だからといって暴力振るうのは違うよねぇ?お前はそうやってミスした部下・後輩に向かって暴力振るのか...よっ!?」

 ドスッ「っ!?ごぷ、ぅ...!」

 鳩尾に拳を入れると瓜屋は血と胃液を吐き出して早くも満身創痍になる。年齢は今50才以上。見た目は昔に比べてだいぶ老けている。体力無いのは当然か。コイツはすぐに殺してはダメだ、学校の虐め主犯格どもと同じくらいの地獄を体験させなければならない。
 
 「そんでこんな風に、会社の駐車場に俺を連れて反論したか何かの理由で、俺を締めようと殴ったり蹴ったりもしたよなぁ。家族を持ってそれなりの社会人の男が、自分にも非があったくせに。自分のことは棚に上げて俺を罵って暴力振るったなァ...!お前みたいなクズやろうがどうして社会人なんかなれてんのかな?何で父親なんかやってんのかな?娘の前でもそういう汚いところ見せてきたのか?その汚い面と手で、子どもを育ててきたのかと思うと笑えなさ過ぎて笑えてくるわっ!」

 胸倉を掴んだままコイツの人格を貶して嘲笑っていると、やっと喋れる体力を戻した様子の瓜屋はここで反論してきた。

 「ぐ......さっきからベラベラ俺を貶してくる、が...お前は何なんだ?誰だ!?いきなり家に入ってくるなり俺に暴力振るいやがって...!この犯罪者がっ」
 「...俺のこと憶えてねークチか...。どいつもこいつも加害者どもはそうやって傷つけた奴のことは忘れやがるもんなァ。おら、俺の記憶を見せてやるよ。お前が俺に犯した罪が何なのか教えてやる」

 瓜屋の頭に自身の過去と俺の記憶を流し込む。瓜屋が思い出すまでの間、他の四人を前回と同様に縛り付けておいた。コイツらも重要なゲストだからな...!
 
 「ぐ...お...!そうか、お前はあの時のバイト...!俺を苛つかせたクソバイトか...!」
 「おいおい、クソバイトとは随分だなァ?自分の方がもっとクソだというのにまた自分のことを棚に上げてやがる、マジで性格最低のクズだな」
 「何、言ってやがる...!数か月経ってもロクに仕事が出来ない。同じミスもしやがるし、職場の人間の輪にも入らない...。そのくせ文句は言ってくる...そんな社会不適合者のクズが、何逆上して俺を襲って来てんだ?お前が全部悪いくせに、今さら何だお前は!?お前のやってることはただの逆恨みだろうが!幼稚な思考したクズが、俺に復讐するとか的外れにもほどがあるだろうがぁ!!」
 
 「ふーん。で?」
 「な...!?ハッ図星かよ。こうやって俺に復讐しに来たってことは、お前は引越センターをクビになってからもロクに職場に馴染めず、仕事も全く出来ない愚図のくせにまた文句を言って、煙たがれて、そして解雇されて!たらい回しにされては問題起こして解雇されての生活しかしてねーんやろどうせ!そりゃそうだ、お前みたいな無能の愚図なんか誰も必要としない!社会のゴミクズが、下らない逆恨みで俺に犯罪犯してんじゃねーぞ――「もういい、うるさい。ベラベラ長ったらしく喋るなや、このゴミクズ」

 ズパン......

 「――――は...?」

 瓜屋があまりにも臭い口でうるさく不愉快な言葉を吐くので、短気を起こした俺は.........娘の旦那の首を斬り殺した。


 「きゃああああああ!?あなたァ、あなたぁ!!」
 「わああああああああ...!!パパぁ!!」
 「は...は、ぁ...!」

 突然の娘旦那の死にそれぞれ驚愕・悲嘆・絶望した。

 「と、俊樹...!嘘だ、さっきまで生きてて………人がこんな、簡単に……!?俊樹、俊樹ぃいい――ガンッ!――がっ!?」

 息子の突然死に慟哭する瓜屋を殴って黙らせる。あーもうまだうるさいな。
 
 「あのさァ、お前今の状況分かってる?お前を軽々と蹴り飛ばして片手で簡単にお前を掴み上げて、さらには謎の力で家族を縛ったりもするこの俺を、少しは変だ・異常だって思わねーわけ?」
 「.........あ、ァ...!」
 「それなのにお前は立場を弁えずまだクソ態度を取りやがるしよぉ?過去を思い出すなり俺をまた愚図だのクズだの社会のゴミだのと、好き勝手俺を貶しやがってよぉ?
 もう一度言うぞ?ここからは自分の今の立場を理解した上で喋れよ?今の俺はァ、簡単に人を殺せる力があるんだからなァ!!」
 「何が......わけ分からない力で、俊樹を...!この人殺しがァ!!」
 「ハァ、何年も仕事しててそれなりの地位に上ってる割には低脳だなお前も。まぁ良いけど...(どうせ全員殺すし)それっ」

 パァン! バタッ………

 軽いノリで今度は瓜屋の奥さんを撃った。

 「あああああ!?お、お母さん!?お母さんがっ!!」
 「お、ばあちゃん!嫌だよぉ...!おばあちゃん!!」
 「あ......あ.........ふ、文恵ぇ!そん、な...!」
 
 「はい、お前が俺を苛つかせたからまたひとりいなくなりましたー。これで奥さんと息子があっさり死んだねぇ......お前がクソ態度取った、せいでっ」

 瓜屋を無造作に放り投げて指を突きつけてそう言ってやる。瓜屋は反論する気も無いらしく奥さんの亡骸を見つめている。勿論そっとしておくわけもなく、後ろから瓜屋をまた蹴り飛ばす。さらに手足に大きめの五寸釘を突き刺して床に拘束させる。

 「ぐっ、がああああああ...!!」
 「さって~~、これ以上俺を苛つかせたら、うっかり娘とガキもぶっ殺しちゃうかもやからマジできをつけろよー(まぁ最後は殺すけど)?」
 「ぐっうう......分かった、分かったから、娘...紗紀と孫の宗也は止めてくれ...!俺の家族には、手を出さないでくれ...!」
 「は?クズの分際で俺に指図すんなや。お前の態度次第だって言ったよね俺。下らない勘違いしてんじゃねーぞコラ」


 ペッと床に唾を吐いて虫けらを見る目で瓜屋に冷たく告げる。孫は相変わらず泣き喚いているが無視する。